BOOK「ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり 2.謀濤編」

ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり
2.謀濤編
柳内たくみ著
イラスト:Daisuke Izuka
(アルファポリス:amazon:1,700円)
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海自潜水艦「きたしお」に救出された江田島たちは、海賊と鎧鯨の群れを撃退し、母港バーサに帰投した。負傷したオデットはアルヌスに送られたけど・・・救助したティナエ国の王女というかシーラーフ公爵公子妃というか、プリメーラたちを港町バーサで放置しようっていうのは・・・自衛隊はものすごく冷淡すぎるし、外務省スタッフが何もしないというのは鈍感すぎないか?
結局、オデットを追って、プリメーラたちもゲートをくぐって日本にやってきた。プリメーラはピンク髪ではあるけどエロキャラではない。ピニャ殿下とキャラ被りしているけど、ピニャほどの魅力はない。メイベルと黒川が登場した。第1期から使い回せそうな人物はあまり多くはないけど、あまり魅力的なキャラではないので残念だ。栗林ちゃんは出てこないんだろうか? 彼氏が出来たかどうかが、とても気がかりなのだが・・・。
国際情勢はチャンの裏にいる某国以外は一応のところ落ち着いているようで、今回は日本のマスコミを取り上げている。そのゴミさ加減は良く描けているけど・・・海自編はいろいろ設定に無理が多いし、穴も多い気がする。
ちらっと伊丹と栗林ちゃんの名前が登場した。日本にいるらしい。

BOOK「ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり 1.抜錨編」

ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり
1.抜錨編
柳内たくみ著
イラスト:Daisuke Izuka
(アルファポリス:amazon:1,700円)
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『ゲート』の第2期・海自編。海上自衛隊は潜水艦まで持ち込んでいるけど、どうやって運び込んだのか? 巻頭に地図が示されていたけど、特地アルヌスや帝都からはかなり遠く離れた地域。海自編になったにもかかわらず、母港がどこなのか地図に記載がない。なんのための地図なのか?
この巻には、伊丹も栗林ちゃんもロゥリィもいまのところ登場しない。第1期でもっともつまらないキャラだった江田島とは・・・。しかも、海戦は、個人の奮闘ではどうにもならない部分が多くて、登場人物の活躍がはっきりしない。その意味で、読んでいて熱が入らない感じがする。
碧海に浮かぶ島嶼国ティナエの首都ナスタに潜入した江田島統括一等海佐と徳島二等海曹。任務は、この地の海賊に捉えられ奴隷にされた米国人ジャーナリストの救出。そういえば、第1期に、伏線らしきジャーナリストがいたっけ。海洋冒険小説という感じで、あまり自衛隊がどうこうという内容ではなかった。
・・・第1期に乱交騒ぎを起こした人魚族アクアスのケミィが登場したけど、ふと思い出したことがある。上半身が人、下半身が魚ということは・・・生殖器は魚と同じなんじゃないかという疑問。魚類は、卵生の体外受精、つまりそもそもが乱交状態なわけで・・・。

BOOK「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝+. 特地迷宮攻略編(下)」

gate_g5-2ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
外伝+.特地迷宮攻略編(下)
柳内たくみ著
イラスト:黒獅子
(アルファライト文庫:600円+税)
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この巻は、単行本の後半に収録されていたであろう「外伝」。ゲートが開通する前、自衛隊がこの世界に来る前のお話なので、外伝のおまけという感じだろうか。
ピニャ殿下の騎士団のグレイ指導官のモノローグで、ピニャ殿下が騎士団を作ってお転婆をはじめた頃からのいきさつを描いている。日本人で言えば中学・高校くらいの少女時代のことだけど・・・ピニャ殿下が軍事に興味を持ち、騎士団を本当の軍隊にしたいという理由がわからない。単にかっこよさそうといった理由ではじめた感じなのに、なぜここまでするのか? 帝国を守りたいというけど、帝国軍は精強で、危機的状況で刷らないのだけど・・・。
本気で取り組むピニャ殿下と、遊び半分の団員たちとの齟齬の中、ピニャ殿下がどう成長してきたかを描いているのだろうけど・・・年齢相応の潔癖さや思慮の浅さ、貴族的思考や行動の欠点など、そしてなによりピニャ殿下の頭の悪さが、読んでいてちょっとイライラするけどよく書けている。
作者も、こういう視点を変えたストーリーを書かざるを得ないほど、ネタに窮してしまったのか、あるいはピニャ殿下の需要が高いのか? それほどの人気キャラだとは思わないけれど・・・。

BOOK「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝+. 特地迷宮攻略編(上)」

gate_g5-1ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
外伝+.特地迷宮攻略編(上)
柳内たくみ著
イラスト:黒獅子
(アルファライト文庫:600円+税)
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「外伝+. 特地迷宮攻略編」となっているけど、これは文庫本の上下巻をあわせた単行本時代のサブタイトルなので、上下に分割された文庫版のこの巻には「特地迷宮攻略編」のみ収録されている。
時間軸的には、伊丹がチュカとともに炎龍を退治の後、レレイの学会発表のためロンデルに向かう途中のこと。立ち寄った街で、女性だけが罹患する伝染病「灼風熱」が猛威をふるっていた。食事中、レレイが発症し高熱を出しはじめた。いまのところ、他には事例がないようだけど・・・こういう異世界だから、どんな感染症や風土病があるかは未知数だ。
その病気を治すには、ロクデ梨という植物が必要で、伊丹とヤオ、ロゥリィが薬草園の遺跡と地下迷宮へと・・・。死にそうなのはレレイだけど、今回はヤオのターン。・・・ヤオのキャラ付けはこれで良いんだっけ? 不幸キャラでネガティブな性格をしていたとは思ったけど、いつからこんな奴隷根性やら、ドM属性が付け加わってしまったんだろう?
巻末に・・・栗林ちゃんのターンというわけではないけど、栗林ちゃんを中心とした短編が収録されていた。栗林ちゃんが特地に派遣され、初めて黒川ちゃんや伊丹とあったときのお話。もっと古い付き合いなんだと思っていた・・・。

BOOK「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝4 白銀の晶姫編(下)」

gate_g4-2ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
外伝4 白銀の晶姫編(下)
柳内たくみ著
イラスト:黒獅子
(アルファライト文庫:600円+税)
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レディによる陰謀の実態が明らかになったが、自衛隊は窮地に追い込まれていた。唯一の解決策は、速やかな門の再会通のみ。しかし、家族を人質に取られ、石工たちは仕事をサボタージュを跳ね返し、レレイのがんばりで上棟式を迎えたが・・・。今回は、レディVSピニャの皇位争いを中心としてピニャのタームだと思っていたけど、やっぱりレレイのタームだった。なにせ、あのレレイが笑顔を浮かべたのだから。それに、ピニャ殿下は、意外に役に立たないというか、脇役キャラなんだよなぁ・・・。もう、ラブコメ的なヒロインの座すら失ってしまったような気配だし。
「外伝」では、自衛隊本隊は作戦行動として戦闘を行わないお話となっているけど、今回は特殊作戦群は行動する。さらに、札幌の雪まつりで培った雪像作りの技術を発揮するのは戦闘ではないから、外伝で描いても問題がないのだろう。
今後、おまけの外伝短編が残っているらしいけど、これで「外伝」シリーズはお仕舞いらしい。門が再開通し、日本との往来が再会すると、自衛隊が本格的な作戦行動を取れるようになるから。ただ、帝国との戦争は終結しているから、戦う相手がいないんだけど・・・。
次巻からは本編に戻り、自衛隊にも多くの人事異動がありそうだ。でも、伊丹が特地を離れることはないだろう。自衛隊幹部の認識は正しく、「あの3人娘」の鍵になるのが伊丹だと理解しているから。でも、どうして3人娘? たぶん、ヤオが認識外なんだろうなぁ・・・。

BOOK「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝4 白銀の晶姫編(上)」

gate_g4-1ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
外伝4 白銀の晶姫編(上)
柳内たくみ著
イラスト:黒獅子
(アルファライト文庫:600円+税)
※古書を購入

おかしなメタ表現がほぼなくなり、文体なども元に戻った感じ。諜報畑の人材ではなかったはずだけど、海自の江田島の存在感が増してきた。伊丹と息が合っているんだかいないんだか・・・?
前の外伝3で、伊丹がゲート再建の材料のひとつガラスの製造ができる民族を発見し、材料のメドが立ったため、ゲートの復旧工事がはじまった。同時に、アルヌスでは自衛隊が建造中の石油精製プラントへの妨害工作が・・・。こちらは伊丹が対応するパート。で、全体的にはレレイのターン。無表情娘の恋心は複雑だ^^;;
皇弟ランドール伯爵の娘レディ。いままでピニャ殿下と張り合ってきたけど、レディが前皇帝グレーンの嫡男カティ殿下の一粒種であることが発覚し、皇位継承問題に新たな展開が・・・。こちらは帝国内の権力闘争なので、伊丹や自衛隊には動きようがない。
というふたつの展開が仕込まれて、下巻に続く。本来、単行本だったものを文庫本上下2巻に分けているので、いつも上巻は仕込みばかり。

BOOK「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝3 黄昏の竜騎士伝説編(下)」

gate_g3-2ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
外伝3 黄昏の竜騎士伝説編(下)
柳内たくみ著
イラスト:黒獅子
(アルファライト文庫:600円+税)
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遊牧の民パルミアの宿営地で、テュカは父ホドリューと再会を果たしたけれど、ホドリューは記憶をなくしていた。というか、新しい人生を歩みはじめていた・・・はずだったけど^^;; ホドリューがこういうキャラだとは思わなかった。
結局、パルミアの宿営地で、ケンタウロスたちとヤルン・ヴィエットの王女シルヴィア連合軍との戦い・・・。伊丹は自衛隊の任務で来たわけではなく、勝手にどちらかに味方することもできないんだけど・・・「逃げの伊丹」にも、戦う場合と戦わない場合では、ちゃんとした基準がある訳か・・・。伊丹が精霊魔法をかけられているときは、えらく冷静で二枚目風なので、まるで別人のように感じる^^;; ある意味、伊丹の魅力が半減しているともいえる。
「外伝」には自衛隊が作戦行動として戦わないという枠があるらしいけど・・・この外伝3では、伊丹の個人的な戦いにもいまひとつ爽快感がなかった。別に、近代兵器で大量殺戮をやらかして欲しいわけではないけど、もう少しヒーロー感が欲しかった。

BOOK「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝3 黄昏の竜騎士伝説編(上)」

gate_g3-1ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
外伝3 黄昏の竜騎士伝説編(上)
柳内たくみ著
イラスト:黒獅子
(アルファライト文庫:600円+税)
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この「外伝3」はamazonでの評価が低い。まあ、わたしは他人の感想をぜんぜん気にしないから、何が不評なのかまでは読んでいないけど、なぜか★印が少ない。個人的には、「外伝1」と「外伝2」も、あまり評価は高くないんだけど^^;; なぜか、今まで一度もなかったはずのメタなネタがいくつか放り込まれていて、違和感を感じた。
「炎龍に殺されたはずのテュカの父親が生きている」という情報が入り、テュカが伊丹だけを連れて捜索に出かけるお話。途中、助けた小国ヤルン・ヴィエットの王女シルヴィアを連れ、ケンタウロスの国に行き、いざこざに巻き込まれることに・・・。
外伝になってから、マーメイドとか辺境に住む新たな亜人種が登場したりしたけど、今回はケンタウロス。勇敢ではあるけど、野蛮な種族として描かれていて・・・魅力的な美少女キャラでも、エロキャラでもないので、この巻は人気がないのかも知れない^^;; 精霊魔法の副作用という、多少はエッチ系につながりそうな設定を加えているけど、とりあえず上巻では不発状態だし・・・。でも、それほど悪い出来とも思えないんだけどなぁ。