BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 10」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第10巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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攻撃ヘリが帝国の竜騎士たちを地上で撃破し、久世たちが皇城に突入した。ヘリの補給部隊が全滅したりして、また大きな人的被害。竜騎士見習いバシリアがただ一騎、帝都でも自衛隊の前に立ちはだかった。
オカルト雑誌とか、元の世界での動きが出てきて、ふたつの世界の関係と接点が明らかにされ・・・世界的な陰謀の中で、新たな展開が起きた。そして、あれよあれよという間に、完結に向かって動いた。意外にあっさり帰還してしまった。
後半は「ある旅人の流記」・・・70年後、レフィティス、カルダ、レティア、リュミ、そしてルーなど異世界側の人物たちの後日談。カルダにしても、ピクティにしても、みんな短命であまりにも儚い。異世界の異物・・・ルーントルーパーズがこの世界に与えた影響を断片的に表現しようとしたのか、あるいは忘れ去られていく過程を描きたかったのか・・・。「覇権艦隊証言記録」はこちらの世界の後日談。帰還後の久世がどうなったのか・・・。市之瀬の妹が帰還後のルーントルーパーズを取材して回る話。
amazonの書籍紹介には完結という印象がなかったけど、この巻で完結していた。いろいろ粗の目立つ小説だったけど、完結したことは立派。
<完結>

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 9」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第9巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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彷徨える竜巣VS自衛隊。久世三尉が活躍する展開になった。やはり、前巻で明確に主人公としての自覚を持った久世三尉だから、最前線で戦うしかない。ただ幸いなことは、「彷徨える竜巣」の構造に致命的な欠陥があること。本体はばかでかいだけで、4つの支島がエネルギー源だということ。
並行して、こちらの世界のリアルタイムでの動き・・・オカルト雑誌『ラー』やらなんちゃら。でも、ウラル山脈の山中、旧ソビエトが封印した研究施設云々・・・この話は、もしかすると自衛隊の帰還につながるかもしれない。
それにしても、自衛隊側の人的損害はけっこう大きい。おまけに、弾薬の消費と武器の欠損も激しいようだ。主要キャラの何人かも戦死してしまった。そのお陰で、久世はヒーローとしての自覚を持ち、「英雄」であることを受け入れた感じもする。
この巻の後半・・・ニホン海海戦後、詳しい説明もないまま、久世たちが帝都アガルタに潜入し、秘密工作をはじめた。分解した攻撃ヘリを運び込み、賢狂帝への襲撃計画。このまま、武器弾薬が尽きる前に、完結に向かうのかも知れない。

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 8」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第8巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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ルーがいなくなった。久世三尉は無許可で武器弾薬を持ち出し、ルーを探して南海富士の森に分け入った。いわば脱走。こういう独断での行動が、本当の「英雄」には必要なことなのかもしれない。久世はこの異世界に残るとルーに誓った。となると・・・「人魚の肉」が必要になるな・・・。
いよいよ、継承帝国との決戦がはじまる。帝国の軍勢を乗せた「彷徨える竜巣」がニホンレットウ諸島に現れた。そして状況開始。自衛隊はできうる限りの準備はしていたけど、「彷徨える竜巣」と戦えそうな火力がない。ということは・・・久世三尉ががんばるしかないわけだけど・・・みんな、本格的な戦闘を前に死亡フラグ立てまくり・・・。
ここまでに使用していない強力な火力を温存しているのかと思っていたけど、特に新兵器は登場しなかった。まあ、空に浮かぶ巨大な島を撃墜するには、核兵器クラスの破壊力が必要な感じ。さすがの自衛隊も、核兵器だけは持っていない。

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 7」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第7巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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突岩群島で継承帝国の疾空竜騎士団VSアパッチ・ロングボウ+OH-1偵察ヘリ・・・やっぱり、竜騎兵はかなり強い。おまけに、言語能力が高い。この小説、最初から問答無用で異世界人が日本語を使っていたけど、名古屋弁まで理解できるとは・・・。
ニホンレットウ諸島で発見された油田・・・大賢者パラケラスの助けを得て、魔法を使って精製することになった。そのため、ニホンレットウ諸島は開発ラッシュ状態。燃料にはメドが立ったけど、あとは武器弾薬の自給だな・・・。
ルーントルーパーズ・・・自衛隊がこの異世界に召喚されたことで、元いた世界にも影響が出るという。ヘタをすると、第三次世界大戦が起きるとか・・・。自衛隊が打てる手立ては、さっさと元いた世界に戻ること。そんな中、異世界からの異物を排除するために、竜人族の「彷徨える竜巣」が継承帝国側に付いた。一方、蕪木は、条件付きながら自衛隊の参戦を決意した。
久世三尉とルーがいい感じになってきた。ルーをメインヒロインに担ぎ上げるためか、性格まで改善されている。

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 6」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第6巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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継承帝国の反撃・・・新進気鋭のイライザ第三階位将軍が南伐鎮定軍を投入した。精兵25000人に南伐混成軍を吸収し兵力は5万。加えて4つの竜騎士団・・・疾空竜騎士団、蒼海竜騎士団・・・。
地下迷宮を脱出した久世小隊は、大賢者が住む深淵の森へ。戦車の燃費は本当に悪いと聞くけど、89式装甲戦闘車はどうなんだろう?十分な予備燃料を持っていそうにないんだけど・・・。前巻でいろいろ後付け設定を匂わせていたけど、久世とルーは「因果の代償者」という特別な存在らしい。大賢者パラケラスを連れての帰路・・・怪物タラスコン・・・フィルボルグ 継承帝国軍暗魔兵団、十星長ザラームが封印を解いた魔物を撃破。突岩群島・・・帝国軍の反撃で、海自のヘリが1機失われ、3人の死者が出た。いよいよ消耗戦の気配・・・。
「彷徨える竜巣」という、ラピュタみたいなのが出てきた。前巻から、現代社会に暮らす市之瀬の妹・美奈の話が出てくる。高校生で・・・オカルト研究会に所属している。まさか、まさかとは思うけど、最後の最後の結末がこのオカ研じゃないよな?

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 5」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第5巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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自衛隊があずかり知らないところで・・・光母教陽皇、聖トゥラウル二世により自衛隊への庇護と、継承帝国に対する「聖戦」が宣言された。しかし、艦隊の武器はあと数回の戦闘で底をつきそうな状況。前巻最後で油田を発見したけど、武器弾薬ばかりは補充のしようがない。現地人には秘密にしているというけど、以前、加藤二佐は現地人の前でベラベラと喋っていたし、ハミエーアの前で賢者の石を見たときの態度もいただけない。
石油精製技術を求めて、久世たちが89式装甲戦闘車と96式装輪装甲車で大陸内部へと向かった。そして、途中、戦奴のカルバハル剣闘団と共に、都市国家アルナイルの地下、古代有翼人の遺跡であるダンジョンを抜けて城塞からの脱出をめざした・・・。
回想シーンを挿入したりして、久世三尉の人物像に肉付けをした。でも、こういう後付け的なやり方はどうなんだろう? 作者の構成力のなさという感じがしないでもない・・・。

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 4」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第4巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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捕虜のダークエルフ、ピクティに対する久世の尋問・・・その結果、ダークエルフの一族を救うために自衛隊が動く、その大義名分にすると加藤二佐がいいだした。根本的な部分で微妙に納得がいかない。旧陸軍の関東軍にも、加藤のような参謀がいたんだろうという気がする。
継承帝国と戦うべく、旧神聖プロミニアに向けて艦隊が出航。・・・潜入したわずかな陸自隊員だけで、数千の継承帝国軍と戦闘。その間に戦奴の難民を救出するという・・・。わたしは本来、自衛隊支持派だけれど・・・ここまで来て、国連軍がどうの、専守防衛がどうのといわれると、かえって胡散臭さく感じてしまう。もっとすっきり戦って欲しいのだけど、自衛隊という立場上、仕方がないのだろうか。しかも、今回大虐殺に近い形で殺した敵兵の多くは植民地兵と奴隷ばかりで、ちょっと後味が悪い。
後半は海賊との戦い。・・・意外に海賊たちが強い。
久世三尉は主人公として十分な朴念仁で、カルダをはじめリュミ、ルー、ピクティなどにフラグを立て続けている。でも、この作家は、ラブコメ的展開を書く気はないらしい。まあ、もったいないとは思うけど、それはそれで仕方がない。個人的には海自の長谷川二尉が気になっているのだけど・・・。

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 3」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第3巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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大規模戦闘はなくなったけれど、元の世界に戻るメドもなく、マリースア王国に釘付け状態。補給がないため、燃料が尽きるまで約半年。陸海共に華のある戦闘を終えたので、この巻は陰謀めいた落ち着いた展開。教会、内地軍との対立、そして、相次ぐ召喚獣の襲撃と謎のダーク・エルフの存在。
いままでの所、パッとしたキャラがいない。海自では、蕪木艦長は優秀ではあるけどそもそも指令官なので、現場で大活躍する存在ではない。主席幕僚の加藤二佐はあまり有能ではないし、どことなく好きになれないキャラ。陸自の久世三尉は主人公なんだろうけど、マジメすぎて面白くない。その上官の板井一尉はいわれているほどにキャラが立っていないし、そもそも存在感がない。異世界側はまだキャラを揃えている段階なのか、魅力的なキャラはいないし目立った存在も少ない。レフィティスだけが、悪役としてかろうじて存在感を保ってはいたけど・・・あっけなくケリが付いてしまった。
この世界での活動資金と元の世界に戻るための情報を得るために「宝島」探し・・・。現代兵器によるチートな戦闘ばかりでなく、海洋冒険ものっぽい雰囲気は悪くないけど、内容はとてもチープだ。

BOOK「ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 2」

ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記(第2巻)
浜松春日著
イラスト:飯沼俊規
(アルファポリス:amazon:1,037円)
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第1巻は古本だったけど、どうやら既に完結しているらしいので、この巻からはKindle版でササッと読むことにした。値段が高すぎるけど・・・。
継承帝国軍の奇襲を撃退し、陸自地上部隊を上陸させての被災地救援活動。ただし、地元との根回しもなく、活動はすぐに行き詰まってしまった。いきなりの戦闘だったため、後付けでいまさらながらの情報収集。・・・久世三尉、市之瀬二士の二名が神官のリュミを連れ、王都の街中に出た。リュミは自衛隊と行動を共にするキャラになるらしい。異世界ものとしては・・・定番のエルフと人魚が登場した。
10式戦車VSゴーレムは呆気なく砲撃だけで済んだけど、イージス艦VSレヴィアタン・・・魚雷や対艦ミサイルまで総動員での勝利だった。ここでも主力の兵器をかなり使用した。全弾打ち尽くしたわけではないだろうけど、いつまでこうした戦闘を維持できるだろうか? この設定では、途中で補給を受けられる可能性はないし、現地調達というのも難しい。