BOOK「ストライク・ザ・ブラッド 20 再会の吸血姫」

ストライク・ザ・ブラッド
20 再会の吸血姫

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:632円)
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第四真祖の十二番目の眷獣を封印した十二番目のアヴローラが復活した。これで第四真祖の眷獣がすべて揃い、「領主選争」を収束させるのだろうと思いながら読んでいたら・・・中途半端にラブコメ要素を織り交ぜた、緊張感のないシーンがダラダラダラダラ。キャラ総動員した割には、ストーリーもよれてるし・・・よく分からない「領主選争」だな。前巻あたりから、なんとなく三雲岳斗らしくない。体調でも悪いのだろうか?
吸血王がすべての真祖を集め、領主選争をはじめた目的は「焰光の宴」を再び起こすこと。それとは別に、MARにも思惑が・・・。地域住民を皆殺しにする「焰光の宴」か、アヴローラを殺して十二番目の眷獣を獲得するかの選択・・・結局は、第三の選択肢をとったわけだけど、この展開は予想外だった。
でも、ひとつはっきりした。「領主選争篇」は完結への流れではないということ。

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド 19 終わらない夜の宴」

ストライク・ザ・ブラッド
19 終わらない夜の宴

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:630円)
※Kindle版を購入

叶瀬夏音と共にアルディギア王国に出かけた第四真祖・暁古城。その不在を付いて、キーストーンゲートが終焉教団に襲撃され、アスタロテと閑古詠が倒され、南宮那月が連れ去られた・・・。
古城たちが帰り着いたとき、絃神島では「領主選争」が行われていた。第四真祖を名乗る少年が人工島管理公社の都市管理システムを乗っ取り、勝ち残った者が第四真祖に代わって新たな島の支配者になる。徒党を組んでの勢力争い。
時を同じくして絃神島にやって来た第一真祖・ジュランバラーダ。その目的は「亡霊退治」・・・。最後は第三真祖、第二真祖まで姿を見せた。なんとなく、最終決戦へと顔ぶれが揃いつつあるような気が・・・。
でも結局は、普通の高校生活を過ごしたいという、煮え切らない古城くんが、雪菜たちとラブコメモードでイチャイチャしているから招いた事態。さっさと覚醒でも何でもしてしまうべきなんじゃないのか。

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド APPEND 2 彩昂祭の昼と夜」

ストライク・ザ・ブラッド
APPEND 2 彩昂祭の昼と夜

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:630円)
※Kindle版を購入

連作短編集の2巻目。前巻とは時間軸につながりはなく・・・本編でいろいろ連続した事件の隙間に、短編を挿入していくらしい。
監獄結界から脱獄した仙都木阿夜を倒した最後の魔道書『闇誓書』の一件の直後のおまけ話。波朧院フェスタが終わり、次は彩昂祭・・・私立彩海学園の学校祭。そこに、周囲の迷惑を顧みず、ラ・フォリアがお忍びで遊びに来た。ところが、脱獄した魔道師が持ち出した魔道書により、護衛の紗矢華ともども幼女に変身してしまうお話と、古城くんの母親が開発した魔道薬の惚れ薬が流出し、彩海学園に納品されてしまった。彩昂祭の屋台の材料として使われてしまうというお話。そこで、闇誓書のせいでモグワイが暴走して・・・。
連作でストーリーはあるけど、基本は短編なので、第四真祖の眷獣をぶっ放して戦うような大規模な戦闘ではない。でも、古城くんと雪菜が一緒に戦うという路線だけは守られていた。

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド APPEND 1 人形師の遺産」

ストライク・ザ・ブラッド
APPEND 1 人形師の遺産

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:570円)
※Kindle版を購入

これまで、このシリーズは本編だけで短編集などはなかったけど、これは初の連作短編集。アニメのDVDの特典として書かれた短編を加筆修正したものらしい。「1」とナンバリングされているので、続巻があるのだろう。基本が短編集なので、絃神島や魔族、第四真祖、獅子王機関などなど、最小限とはいえ説明が繰り返されるので、読んでいてテンポが悪い。あとがきによると、アニメ購入者にこういう世界観やらなにやら、情報を保管するために書かれたとのことで、説明の繰り返しは意図的なことだった。
舞台はいつもの絃神島だけど、時期はかなり遡って・・・ロタリンギアの殲教師オイスタッハとの戦いの直後。まだ登場人物が少ない時期なので、動きがシンプルでわかりやすい。アスタルテは那月ちゃんのアシスタントに収まっていたけど、そのアスタルテと第四真祖・古城くんを、暴走した生体人形・スワニルダが襲う・・・というお話。でも、古城くんは雪菜とイチャイチャしてばかりで、たいした働きはしていない。敵がたいしたヤツではなかった上に、主要メンバーが総出でフルボッコにした感じだから^^;;
短編集とはいえ、連作でちゃんとストーリーがあるので、それなりに読んでいられるレベルだった。

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド 18 真説・ヴァルキュリアの王国」

ストライク・ザ・ブラッド
18 真説・ヴァルキュリアの王国

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:620円)
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第16巻から第2シリーズがはじまったらしいけど、それらしい展開もないまま巻を重ねてきた。このシリーズには短編集がないから、息抜きという感じだったのだろうか。番外編が一冊出たようだけど・・・。
人類と魔族の共存を謳う「聖域条約」の記念式典のついでに、叶瀬夏音をお忍びで招待したアルディギアのラ・フォリオ王女。テロが予想される中、夏音の護衛として、古城と雪菜たちも同行することに。お忍びとはいえ、魔族特区・絃神島の王である第四真祖・暁古城は、いわばVIPで、むしろ、第四真祖がテロのターゲットになっても不思議ではないわけで・・・。って、絶対に巻き込まれるわけだけど^^;
数巻前からはじまった第2シリーズは、テロ事件でようやくバトル展開に向かったと思ったけど、まだ強大な敵は現れないし、本格的なバトルにもならなかった。ちょっとした小競り合いという感じで・・・ほとんどラブコメモードの展開。この巻のオチは・・・お風呂上がりの女子高生の匂いは強い!ということらしい^^;;
次巻からは、戦王領域の領主・忘却の戦王、第一真祖が、絃神島にやってくるらしい。敵という雰囲気ではないけど、いろいろトラブルの原因にはなりそうだ。・・・ようやく第2シリーズが本格的にはじまるのだろうか。

BOOK「レベリオン 楽園に紅き翼の詩を」

レベリオン
放課後の殺戮者

三雲岳斗著
イラスト:椋本夏夜
(電撃文庫:570円+税)
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このシリーズをまとめ買いした時点で、この第5巻でお仕舞いなのは分かっていた。ラブコメではないので仕方がないけど、最後まで重たいノリのお話だった。人がよく死ぬし^^;; 一応、学園サスペンスというジャンルらしい。
最終巻ではあるけれど、新しいレベリオンたちが出てくるし、新兵器なんかも出てくるし、なにより舞台が豪華客船って・・・練り上げて用意された完結という感じがしない。そういえば、『ストブラ』にもバトラーの豪華クルーザーがよく登場していたっけ。いろんな意味で、『ストブラ』の下敷きになっているらしい。・・・もし、出版順にこのシリーズを先に読んでいたとしたら、『ストブラ』を「二番煎じの焼き直し」と評価していたかも知れない。『ストブラ』は気に入っている作品なので、その意味では、このシリーズが埋もれていてくれて幸いだった。
結局、あまりヒットしないままにこの辺で止めておきましょうか、という感じで無難に終わらせたと印象。出版社からの打ち切りだったとしても驚かない感じ・・・。何にせよ、とりあえず完結してくれたから、まあそれでいいや。寝る前に30分だけ読むのにはちょうど良い感じだった・・・適度に退屈でつまらなかったから^^;;
<完結>

BOOK「レベリオン 彼女のいない教室」

レベリオン
彼女のいない教室

三雲岳斗著
イラスト:椋本夏夜
(電撃文庫:670円+税)
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恭介の監視役・・・香澄が解任され、3行のメッセージを残していなくなってしまった。恭介は香澄に惚れているわけでもないけど、やっぱり探す・・・よね。でも、新しい監視役として梨夏がやってきた。『ストブラ』でいうなら、雪菜と紗矢華という感じだろうか・・・。
統合計画局に戻った香澄は、この物語の核心ともいうべき秘密を知ることになって、いよいよ、クライマックスというか、完結に向けての種明かしがはじまった感じ。新キャラが登場したばかりではあるけど・・・。おまけに、恋愛方向には走らないと思っていたのに、いまさらという感じで香澄にフラグが立ったりして・・・。なんかいろいろ中途半端な印象が否めない。そういう面では、『ストブラ』って、この小説の反省を活かして書かれたんだろうなと推測してしまう。
なんとなく気づいてしまったけど・・・シリアスなサスペンスなのは分かっているけど、キャラにも能力にも、戦闘にも、華がないんだな、このシリーズ。だから、連続して動きがあって、スピード感ある展開なのにもかかわらず、全体的にのっぺりした印象になってしまうんじゃないだろうか。