BOOK「冴えない彼女の育てかたMemorial」

冴えない彼女の育てかた Memorial
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
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先日完結した『さえカノ』のファンブック・・・というか、短編集というべきか・・・なんというか・・・。
「特典小説」とかいう掌編の短編がいくつも収録されていたけど・・・「とらのあな」や「メロンハウス」などの販促用として書かれた文字通りの特典小説で読む価値のないものばかり。1編だけ書き下ろしの短編も収録されていたけど、同様に読む価値はなかった。インタビューにはそもそも興味がない。グッズなどを集めるファン向けのコレクターアイテムなのかも知れないけど、お金を払ってまで読むようなものではなかった。
もし、この本を買って喜ぶのが『さえカノ』の「ファン」なのだとすると・・・残念ながら、わたしは『さえカノ』のファンではないらしい。せっかく気持ちよく完結してくれたシリーズなのにガッカリという感想しかない。久しぶりに「お金返せ!」と叫びたくなった。

BOOK「冴えない彼女の育てかた 13」

冴えない彼女の育てかた 13
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
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前巻、完結を間近にしながら、倫也くんと加藤さんが完全に盛り上がってしまって、最終巻は逆に破局なんじゃないかと疑いを持ちつつ・・・読みはじめた途端、冒頭の1行目からいきなりイチャツキはじめた。バカップルレベルにイチャツキはじめた^^; なんだかなぁ。
で、これが本当の山場だという感じでゲームの完パケ目指して作業を進めるけど・・・分かってはいたことだけど、こういう制作現場の修羅場は、すでに描かれた二番煎じなわけで・・・ストーリーの展開上、必要なんだろう・・・コミケでの完売シーンも。
そして最後の打ち上げ。・・・結局、倫也くんが全13巻かけて、周囲の人間をこき使いながら加藤さんを口説いただけのお話なんだだけど・・・その周囲は死屍累々といった感じ^^;; 英梨々、詩羽先輩、そしてフラグを立てていたのに完結間近にモブ化してしまったその他、順番に死体検分という・・・まあ、最初から加藤恵の一人勝ちが約束されていたのだから、これで良いのだろう。わたしがあまり好きではないゲーム制作ものだったけど、加藤さんという新しいタイプのヒロインが新鮮で・・・ちゃんとハッピーエンドだったし、最後まで楽しませてもらった。
<本編完結>

アニメ「冴えない彼女の育てかた♭」

冴えない彼女の育てかた♭
(全11話/2017年)
『さえかの』の第2期。原作のラノベを読んでいるので、ストーリーは予想できてしまうし、ワクワクするような展開があるわけではないけど・・・動いて喋る加藤さんを見るだけで十分楽しめる。
締め切りを守れないときの状況は、身につまされるものがあるので、背中にじっとり汗をかきながら見るしかなかった^^;;
でも、倫也には言いたいことはいろいろある。・・・そもそも、恋愛感情をベースにクリエイティブなサークル活動をすること自体が問題なわけで・・・倫也が詩羽先輩と加藤さんに刺されなくて良かった。結局、なんだかなぁー・・・だよ^^;;
今回、加藤さんがぶんむくれた後、サークルに復帰したところから・・・加藤さんがだんだん黒くなりはじめるので、第3期が楽しみ。加藤さんのキャラから、フラット(♭)ということなんだろうけど、第3期はどうするんだろう? そういえば、原作の『Girls Side』の方はどう処理するつもりなんだろう?

BOOK「冴えない彼女の育てかた Girls Side 3」

冴えない彼女の育てかた 
Girls Side 3

丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
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「Girls Side」の3巻目・・・たしかに、こういう手法は面白いと思ったし、倫也くんと一緒ではないときの加藤さんの様子を読みたいとも思うし、出海ちゃんとの対比で加藤さんのキャラが際だったりしてはいるんだけど、なんか、タネ明かし的な説明というか、作者の言い訳っぽい感じもしなくはない^^;; まあ、こうでもしないと美知留は救いようがないんだけど。そもそも、美知留をヒロインに数える必要があるのかは別として。そういう意味では、出海ちゃんはサブヒロインですらないんだよな・・・。
これで、サブキャラとして、詩羽先輩と英梨々に本当の意味でケリがついた。二人とも負け組だけど、ある種の救済なんだろうなぁ。後は、メインキャラの結末に向けて突き進むのだろうけど、加藤さんのシーンが描かれてしまうと、もうエンディング直前という感じ・・・。加藤さんと詩羽先輩との電話対決は、ある種、加藤さんの勝利宣言なわけで。
Girls Sideだから仕方がないんだろうけど・・・知りたくないことを知ってしまった。加藤さんがふっと消えてしまうステルス性能を発揮したとき、陰で、競歩選手のように息切れまでしているということ。加藤さんのステルス性は、ふわっと消滅するようにいなくなっていて欲しかった。
次の第13巻で完結の予定。わたし個人としては、ゲームが完成していないけど、この巻で完結といわれても驚かない。たまにあるけど・・・あとがきで「次で完結」といいながら、完結巻が出なくても怒ったりしないよ^^;

BOOK「冴えない彼女の育てかた 12」

冴えない彼女の育てかた 12
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:600円)
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前巻、加藤さんがフラット状態でデレきってしまった。倫也くんとイチャついてばかり・・・。同時にシナリオのライティングも順調に進んでいる状況。そんな中、紅坂朱音が脳梗塞で倒れるという・・・倫也くんには間接的な非常事態。英梨々、詩羽先輩、町田さんといった関係者がいろいろ出てきたけど・・・倫也くんは振り回されキャラなので、当然巻き込まれてしまう。
この巻の展開は、倫也くんが自分たちの同人ゲーム制作よりも、英梨々と詩羽先輩のために、紅坂朱音の「フィールズクロニクルXIII」制作の手伝いを優先するという展開だけど、かなり無理がある。町田さんは常識的な社会人、しかも出版社でも責任のある役職であるにもかかわらず、高校生を紅坂朱音の代役にするという・・・非現実的だ。さらに、倫也くんにそれができてしまうということ自体が非現実的すぎる。
そしてなにより、同人ゲームがこれで空中分解しないことがいちばんの非現実。まあ、加藤さんがデレてしまったから、そういう脈もあるのかも知れないけど・・・。それでも、この巻が完結間際の盛り上がりというのはわかる。というか、倫也くんと加藤さんに、これ以上の盛り上がりがあるのかという気もする。

BOOK「冴えない彼女の育てかた 11」

冴えない彼女の育てかた 11
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:600円)
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倫也くんは、高3の夏休みにもかかわらず、受験勉強をせずに夏休み最終日を迎えた。勉強はしなかったけど、休み中のスケジュール通りにゲームのシナリオは書き進んでいたようだ。さらに、作画、音楽共に順調。ゲームの制作はこれが2回目だから、同じシーンを書く必要はないわけで、順調に進むのかと思ったけど・・・。
で、今回はシナリオライターとしての倫也くんが、スランプに陥るというのがメイン。作者の実体験なのか、説得力のある文章が続く・・・^^;;
この巻は、久しぶりに加藤さんがたくさん出てきた。しかもフラットな加藤さん。でも、途中から完全にデレてしまって、加藤さんの良さが全くなくなってしまった。
作中のぼやきが本当なら、この巻の執筆スケジュールは少しタイトだったらしい。そのせいか、珍しく誤字や変換ミスが目に付いた。本来、担当編集者は、スケジュールを絞るだけじゃなく、絞った分だけサポートをしっかりやらないといけないんだけどなぁ^^;;

BOOK「冴えない彼女の育てかた 10」

saenaikanojo10冴えない彼女の育てかた 10
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
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黒い加藤さんの続き・・・。倫也たちは高3の受験生で、夏休みというタイミングながら、新作ゲーム制作に邁進中。加藤さんはなんとなく裏でしっかり勉強していそうだけど、倫也は受験勉強しなくて大丈夫なんだろうか? で、原画のロケハンを兼ねた伊豆熱川温泉3泊4日の夏合宿。いまどきメインを張るには手垢がつきすぎた金髪ツインテールのツンデレ幼なじみと、痛いだけの暗黒系巨乳お姉さんキャラ・・・修羅場に油を注ぐような感じで、サークルを抜けた英梨々と詩羽先輩まで参加する^^;;
その結果、紅坂朱音まで引き寄せ、ふたつの現場が渾然一体となるわけだけど・・・商業ベースのレベルを描くことで、全員の成長を表現したいんだろうな。たしかに、ここまで「成長」という意味では、良く描かれてきていると思う。ただひとり、加藤さんだけは成長というより「変質」かも知れない^^:: 英梨々の商業的成功、詩羽先輩が新境地に達し、倫也くんたちの第2作目の完成と成功。うまくいけば、確かに全員の成長が確たるものになるわけだけど・・・そのとき、加藤さんは一皮剥けて、白く光り輝くのか、あるいは黒さに磨きがかかっていくのか?
第2作目ゲームの制作のメイキングといった感じのお話だった。ラブコメの手法としては新しいやり方のように思うけど・・・詩羽先輩中心のお話で、加藤さんがぜんぜん描かれていなくて残念。これじゃ加藤さん、気が利く都合のいい女のような感じでぜんぜん怖くなかったし、黒くなかった・・・。

BOOK「冴えない彼女の育てかた Girls Side 2」

saenaikanojo-GS2冴えない彼女の育てかた Girls Side 2
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:555円)
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第8巻のエピローグ、大手ゲームメーカーマルズのイベントネット中継を倫理くんたちが見た後のお話。
今まで接点がなかった美智留と詩羽先輩に新しいラインが出来た。高坂茜(紅坂朱音)と不死川書店の町田苑子の関係、詩羽先輩のラノベの挿絵担当の嵯峨野文雄(本人)と波島出海の出会い・・・ちょっとやり過ぎだなと思えるくらい、みんな、ものすごく狭い世界で生きてるんじゃないかという関連付けがなされてしまった。なんだかんだいって、倫也くんを中心に回ってはいるけど、Girls Sideをあまり脹らませすぎるのはどうなのかなという気がしてきた。
後半は加藤さんと英梨々が仲直りするお話。倫也くんのモノローグでは語れないか話だから、Girls Sideで描くしかなかったんだろうか。加藤さんは本当に黒いのか、ものすごく気になっていたんだけど・・・かなり黒そうな気配。おまけに怖い^^;;