BOOK「3人がいっぱい ②」

3人がいっぱい ②
和田誠著
(新潮文庫:360円)
※自炊本を再読

『小説新潮』という文芸雑誌に連載されていたコラムをまとめた本の2巻目。昭和51年から54年にかけて連載されたコラムを収録している。
毎号3人の作家や俳優、芸能人などを取り上げているから『3人がいっぱい』なわけだけど、プロスポーツ選手など取り上げられる人物の枠が広がっていた感じ。ピンクレディが登場するあたりは、時代を感じさせる。
世代的に懐かしい名前、そんな人もいたなと思い出す名前は多いけど、幅広いジャンルから選ばれているので、ぜんぜん記憶にない人もいる。2巻合わせて、42人の選者が選んだ84組252人。何年もかけてコツコツ続けるとこうなるわけだ。
和田誠も昨年ついに鬼籍に入ってしまった。(合掌)

BOOK「3人がいっぱい ①」

3人がいっぱい ①
和田誠著
(新潮文庫:360円)
※自炊本を再読

昨年のことだけど、むかし読んだ本の表紙でなじみ深かった和田誠が亡くなったというニュースに接したとき、ひとつの時代が終わってしまったなと感じた。いまでこそ小説やエッセイはほとんど読まなくなったけど、若かりし頃はその手の本ばかり読んでいた。つかこうへいの本を最後に、和田誠の表紙とも出会う機会がなくなってしまったけれど・・・。
これは、『小説新潮』という文芸雑誌に連載されていたコラムをまとめた本。
毎号選者が3人の作家や俳優、文化人などをとりあげ、和田誠のイラストと簡単な質問への回答、選者のエッセイがついたりと、時期により内容は異なっている。
昭和48年から51年にかけてのコラムを収録しているので、懐かしい名前がたくさん並んでいるけど・・・すでに鬼籍に入られた人も多い。名前を見るだけでとにかく懐かしかった。

BOOK「定本 熱海殺人事件」

teihon-atamisatsujinjiken定本 熱海殺人事件
つかこうへい著
(角川書店:1,400円)
※昭和56年4月26日に購入

古い本を整理していて、つい懐かしくて読み返してしまった。
つかこうへいの「熱海殺人事件」は、学生時代に何度も、紀伊國屋ホールで演劇を見て、衝撃を受けた。平田満や風間杜夫がバリバリにやっていた時代・・・「蒲田行進曲」でメジャーになる前のことだ。
小説はあくまでも読み手のスピードでしか展開しないけど・・・つかこうへいが演出する演劇は、まるで洪水のように言葉が押し寄せてきて、悲劇と喜劇の往復ビンタを何度も受けたようなスピード感とめまぐるしい変化に富んでいた。

役者によってセリフを変えることが多かったつかこうへいが、「定本」とタイトルに付けたのだから、これ以上文章をいじる気はないという意味なのだろう。つかこうへいは故人になってしまったし、もう、舞台を見る機会はないんだよな・・・。

BOOK「初級革命講座 飛龍伝」

syokyukakumei初級革命講座 飛龍伝
つかこうへい著
(角川文庫:220円+税)
ISBN/ASIN:-------
※昭和55年に買った本

昭和55年(1980年)1月に買った本を引っ張り出して読んだ。約29年前・・・当時はまだISBNコードが導入されていなかった。バーコードもない時代だから、裏表紙はイラストが描かれ、至ってシンプルなデザインだった。・・・和田誠の表装も懐かしい^^
団塊世代が大学生だった頃に盛んだった「学生運動」を舞台にした小説だけど、いまの若者には学生運動なんてまったく記憶もないはず。飛龍伝は、つかこうへいを代表する作品のひとつだと思うけど、学生運動という背景を知らない読者には、この面白さは伝わらないだろうなぁ~。
60年安保、70年安保と闘争を重ね・・・結局、学生運動は敗北し、消滅してしまった。そして、全共闘世代とも言われる団塊世代は、ころっと体制側に寝返り、企業戦士となって、兎小屋に住みながらエコノミックアニマルとして働き続けたわけだが・・・。
80年安保をやらなかった、私らの世代がこんな言い方をするのもなんだけど・・・当時、学生運動の主な敵であった「米帝(アメリカ帝国主義)」・・・いまでは経済のグローバル化などと呼び名を変えて、完全に日本を、いや世界を支配している。そして、アメリカのひとり勝ちだと思ったら・・・そのアメリカまで自滅してしまった・・・世界中を巻き込んで^^; 迷惑な話だ。
ちなみに、わたしが20歳の時、高田馬場の小さな小屋で、この飛龍伝の舞台を見たことがある。さらに、10年ほど経ってから、銀座の劇場で新しいバージョンを見た。確か、富田靖子がでていたような気がする・・・。