BOOK「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 短編集 I 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
短編集 I

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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シリーズもののラノベで短編集はあまり買わないけど、珍しく積極的に読んでみようと思った。出版順からは外れてしまったので、第四部が終わったタイミングで読むことにした。
最初の短編のトゥーリの言葉で気がついた。そっか、マインは麗乃が転生してくるときの発熱で文字通りに「頭がおかしく」なっていたんだ。そう考えると、本編で腑に落ちなかったマインの異常な性格がすべて理解できる。転成時の後遺症か、麗乃の時点ですでにおかしかったのかは不明だけど。
飛び飛びの時間軸の短編が連なっているけど、どの時点でのお話なのかをしっかり表記してあるので、非常に理解しやすい。視点となる人物も毎回異なるけど、読みにくさはない。中にはモブ視点のお話もあるけど、設定がしっかりしたシリーズなので理解しやすいし面白さもある。
本編、外伝、短編、どれも面白く読んだけど・・・「バカは死んでも治らない」「本を読んでも賢くならない」「バカに付ける薬はない」・・・この3つ以上のことが今後描かれる可能性はあるんだろうか?

コミックス「本好きの下剋上 第三部 領地に本を広げよう! 3」

本好きの下剋上
第三部 領地に本を広げよう!(第3巻)
原作:香月美夜
漫画:波野涼
イラスト原案:椎名優
(コロナ・コミックス:amazon:561円)
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ストーリー的には、神官長が隠していた手紙をローゼマインが発見し、アーレンスバッハに嫁いだゲオルギーネの存在が匂わされた。印刷出版的には、ガリ版印刷のロウ原紙が完成し、ヴィルマが描いた神官長の絵で、演奏会のプログラムが完成した。
そして個人的な関心事・・・ローゼマインの騎獣「レッサーバス」が誕生した。この世界にレッサーパンダはいないらしく、魔獣グリュンと勘違いされたけど・・・グリュン自体がどのような魔獣なのかは描かれなかった。
とっても気になっていた「レッサーくん」だけど・・・終了。絵がヘタクソな上に、レッサーバスの理解が不足していて、練り込みが足りない。とにかくガッカリ。初登場シーンだからと言うのもあるんだろうけど、今後の成長が期待できない。そもそも、レッサーくんはただの小道具だし・・・^^;
残念ながら、これ以上、コミックス版を読む必要はなくなった。

BOOK「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 貴族院外伝 一年生」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
貴族院外伝 一年生

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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「外伝」ではあるけれど、本編の貴族院1年目を別の登場人物の視点から描いた連続短編集という感じ。外伝二年生も出るんだろうか?
2年間の眠りから覚めたローゼマインが貴族院に入学した1年目・・・ローゼマインはすぐに座学と実技を終え、暴走しすぎてエーレンフィストに帰還させられてしまったので、ローゼマイン不在の貴族院のお話も多い。実際、ローゼマインが貴族院に滞在した期間はかなり短い。
いままで本編を読んだ限り、ダンケルフェルガーのハンネローレが「生まれながらに間が悪いキャラ」だという印象がなかった。おまけに、本当はあまり本が好きではないというのもいままで気づかなかった。「お気に入りの同じ本ばかり何度も読むタイプ」といっていたけど、こういう意味だったのか^^;

BOOK「本好きの下剋上 21 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員 IX 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第四部 貴族院の自称図書委員 IX

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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婚約のため、エーレンフィストを訪問していたディートリンデとゲオルギーネが急遽、帰国した。途中、旧ヴェローニカ派と接触して・・・。
エーレンフィストでは、フェルディナンドが抜けた後への対応が急務。次期領主候補であるヴェルフリートの側近たちの増長は、シャルロッテですら不満を漏らす状況。慌ただしい引き継ぎの中、神殿長室に何者かが侵入し、聖典が暗殺用の魔術具と入れ替えられていた。拉致された灰色神官を救出し、残るは聖典探し。犯人の青色神官のエグモントは捕まり、ダールドルフ子爵夫人は自害。ローゼマインの機転で聖典も取り戻せた。これで、神殿内での反ローゼマイン派は一掃した。旧ヴェローニカ派の画策の証拠も手に入れ、冬の大粛正の準備も整った。
そしてフェルディナンドがアーレンスバッハへと発っていった。ローゼマインにとっては2回目の辛い分かれ・・・転生したとき、実の親との離別を含めれば3回目。何ともやるせないな。単純にローゼマインとフェルディナンドが結ばれてお仕舞いというわけにはいかないお話だけど、まだまだ長い話が続くのは間違いない。このところ、印刷や本の制作が軌道に乗って、政略が色濃くなってしまったなぁ。第四部終了。

BOOK「本好きの下剋上 20 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員 VIII 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第四部 貴族院の自称図書委員 VIII

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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2年目の貴族院を終えてエーレンフィストに帰還したローゼマイン。年中行事は例年通りに続くし、プランタン商会などとの打合せで大忙し。義弟メルヒオールが洗礼式を迎えた。メルヒオールにローゼマインのおバカがうつらないように隔離しておくべきだ。
この冬はライゼガングに印刷業を移植する。ライゼガングはローゼマインを次期領主にしたいと考えるライゼガング派の本拠地。
領主会議・・・王命により、フェルディナンドがアーレンスバッハのディートリンデの婿入りが決まった。アーレンスバッハの領主一族は壊滅的状況のようだ。フェルディナンドとの密談で、ローゼマインはもの凄いフラグを立ててしまった。フェルディナンドを助けるためならば、グルトリスハイトを手に入れて王になってもいい。この段階で言っておくけど・・・最終的に、フェルディナンドとローゼマインが結ばれるとかいう、つまらない結末にならないことを心から願っている。
慌ただしく引き継ぎと準備が進む中、ローゼマインは再びユレーヴェに浸かった。これですぐに昏倒するようなことはなくなったらしいけど・・・言いかえれば、自動的に暴走が止まらなくなるということ。おバカのリミッター解除だ。

BOOK「本好きの下剋上 19 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員 VII 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第四部 貴族院の自称図書委員 VII

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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貴族院から緊急で呼び戻されたローゼマイン。聖典を調査しようとして、今まで知らなかった魔方陣が展開した。・・・「正統な王」となるための条件・・・グルトリスハイトの写本。前巻で、中央神殿の聖典原理主義者なんていう伏線があったけど、こういうからみ方をしてきた。
ローゼマインは、奉納式が終わるまではエーレンフェストに滞在し、トゥーリの顔を見て、衣裳の発注をし、エーファを専属とした。今後は、直接顔を合わせる機会もあるだろう。
貴族院に戻ったマインは、ターニスベフェランの関する事情聴取。エーレンフェストと中央の神殿が持つ聖典には、違いがあることが判明し・・・・聖典検証会議にフェルディナンドが呼び出された。中央の諍いに巻き込まれそうな気配だけど、今回はとりあえず乗り切った。
ローゼマインはお茶会に出て本の話になると昏倒し、図書館の利用を禁止された上で、社交になれるためのお茶会には出席しなければならない。図書委員の活動もできない状況だけど、すべては自業自得なので同情の余地もない。
ついにローゼマインはローデリヒの名捧げの石を受け取った。ローデリヒはマインの文官となり、今後、旧ヴェローニカ派の若手の取り込みが進むのだろう。
領地対抗戦・・・たしかに運動会と文化祭を足して、さらに社交を加えた感じ。表彰式に王族が顔を揃えたとき、何頭ものターニスベフェランを用いたテロリストの奇襲・・・政変の粛正で負け組となった貴族の生き残りたち。表彰式は無茶苦茶になったけど、ローゼマインは今年も最優秀だった。

BOOK「本好きの下剋上 18 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員 VI 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第四部 貴族院の自称図書委員 VI

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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ローゼマインの貴族院2年目。幼い第三王子ヒルデブラントも登場し、他領の学生たちもたくさん登場してきた。領地の名前すらはっきり覚えていないので、ちょっと難儀だ。今年もエーレンフェストの2年生は座学で初日の全員合格。しかも皆かなり優秀な成績。実技でローゼマインはいろいろやらかしながら、格の違いを見せつけながら一発合格した。
どうやら、ローゼマインは本の形をしていれば何でもいいらしい。フェルディナンドに回復薬の作り方を教わったことにブツクサ言いながら、魔方陣の研究を本の形にまとめた物には大喜び。口頭での指導はダメで、本であればいいと・・・このセンスはちょっと理解できない。
ヒルシュールの弟子ライムント・・・アーレンバッハの中級貴族で貴族院3年生。今後いろいろ関わってきそうだ。グーテンベルクに加わる人材かも知れない。さらに、第三王子ヒルデブラントは、シュミルとシュバルツの魔力供給の協力者として、ローゼマインを正式に図書委員に組み込んでしまった。さらにお茶会に招待して、当然、大騒ぎに・・・。王族と距離をおく方針に反して、これまで以上に関係を深めてしまった。魔獣ターニスベフェランの出現騒動の黒幕として、アーレンバッハの名が上がって、次巻に続く。
すごく面白いんだけど、このペースだとそのうち最新巻に行き着いてしまう。読めるシリーズ物を探さないと、読むものがなくなってしまう。