国立科学博物館 ミニ企画展 物理はふしぎで美しい!磁石と水からひろがる相転移の世界(東京・上野公園)


科博の地球館1F、エレベーターにつながるロビーのようなところ(わたしは「レストラン下」と呼んでいる)で、ミニ企画展をやっていた。1月28日(火)~2月9日(日)と開催期間が短いので、見られたのは運が良かった。
『相転移』・・・水が凍結して氷になったり、沸騰して水蒸気になったり、温度や圧力で物質の状態が変わること。学校の授業では、「凝固」とか「気化」という現象と共に習う基本的なこと。小さな展示なので、正直いって、「相転移」の面白さを十分に理解できなかったけど、「乱流屏風」という水の相転移を視覚化した装置は、なかなかの迫力と存在感があった。というか、この装置が展示の半分以上を占めていた。

国立科学博物館NEWS展示 日本初の人工衛星おおすみ打ち上げ50周年(東京・上野公園)


昨年はアポロ11号による人類初の月面着陸から50年目で、テレビや雑誌などでいろいろ取り上げられていた。今年は、日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げから50年目。「おおすみ」が打ち上げられたのは1970年7月11日。自力で打ち上げに性今日したのは、ソ連、アメリカ、フランスに次いで世界で4番目の国となった。
科博の屋外に常設展示されているラムダロケットランチャーの大きさから推測していたより、おおすみは二回りくらい大きなサイズだった。コンパクトな展示ではあるけど、日本の宇宙開発の年表や、最新の「はやぶさ」の資料なども展示され、常設展示を補完する意味でも見どころは多かった。

東京農業大学「食と農」の博物館(東京都世田谷区)

東京農業大学の世田谷キャンパス近くにある博物館。前々から見たいと思っていたけど、ようやく見に行くことができた。
東京農大の歴史から、農業と食料に関わる様々なものが展示されている。北海道網走市にオホーツクキャンパスがあるので、「クリオネ」の生体展示があるのが特色。といっても、クリオネはとても小さいので、存在感がある展示ではなかった。まあ、可愛いけど。
基本的に農業大学なので、古い農機具といった渋めのものが並んでいるイメージだけど、その手のものは意外に少なかった。鶏の剥製と酒器のコレクションが目立った展示。さらに、酒瓶が壁面一面に並んでいた。
企画展「小さい隣人「マウスという名の鼠」展」が開催されていた。
日本は、稲作で成り立ってきた国だから、ネズミは古くから敵対してきた存在のはず。
でも、江戸時代からペットとして飼われていたらしい。しかも、毛色やブチなどを遺伝的に観察しながら、意図的にかけ合わせていたというからすごい。これは、遺伝の法則を明らかにしたメンデルよりも早い時代のこと。
そういえば、江戸時代は朝顔の品種改良が盛んに行われたはずだけど、それが科学に結びつくことはなかった。秘伝として隠されることが多かったのが原因だという話を聞いたことがあるけど、ネズミに関してはどうだったのだろう?

国立科学博物館 企画展 絵本でめぐる生命の旅(東京・上野公園)


昨日からはじまった科博の企画展。
自然や科学を題材にした世界の絵本から選んだ場面を、絵本だけでなく化石やはく製などの標本とともに解説するちょっと変わった趣向。魚類からヒトに至るまでの約5億年間の生命進化をストーリー立てしている。絵本には、生命の歴史やダーウィンの進化論をテーマにしたそのものズバリのものもあるので、軽々に侮れない。絵本を特別な仕掛けで楽しむつもりで、絵を眺めるだけでも楽しめる。
でも、絵本を子供に読み聞かせるには、親の方がそれなりに内容を理解している必要がある。もし子供が変に興味を持ってしまい、「どうして?」攻撃がはじまってしまうと対応に困るだろうし^^;; まあ、日本の親は「かわいい」やら情操教育とやらで絵本を選ぶことが多いから、こういう科学的な絵本を読み聞かせる機会は多くないように思うけど・・・。

国立科学博物館 企画展 電子楽器100年展(東京・上野公園)


公益財団法人かけはし芸術文化振興財団が科博で開催する企画展。科博の他、東京藝術大学のホールでも関連したイベントが開催されている。いつもの企画展示室ではなく、日本館1FのホールとB1の多目的室で開催。今日は幼稚園児から高校生まで団体がたくさん来ていて、異常に混雑していた。
世界初の電子楽器が登場して100年。電子楽器とそれが生み出した電子音楽を科学的かつ芸術的な視点で多角的にとりあげ、シンセサイザーによる名作やボーカロイドをはじめとする最新のユニークな電子楽器の技術を紹介している。
わたしの世代だと、電子楽器といえば「冨田勲」だけど・・・そういえば、ホルストの組曲『惑星』のLPを持っていた・・・名前を聞いただけで、非常に懐かしい。さらにわたしの世代だと、テクノポップスの「YMO」という存在も電子楽器と不可分なんだけど・・・年表に名前が出てきただけ。

国立科学博物館 特別展 ミイラ  「永遠の命」を求めて(東京・上野公園)


南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本から、総数43体ものミイラを揃えた世界最大級のミイラ展。言い方を変えると、43人のご遺体が並んでいるわけだけど、かつて生きていた本物の人間だというところがミイラの存在感であり、尊厳であると思う。
エジプトのミイラは復活を遂げたときに備えての肉体保存だけど、日本の即身仏は成仏した抜け殻に過ぎなかったりして、それぞれのミイラは、ミイラになった理由や目的、状況が異なる。でも共通して思うことは・・・後世になって発掘・発見され、研究対象となり、海を渡って日本でこんな形で公開されるとは思ってもいなかっただろうということ。どんな思いでいるのだろう? もし、彼らに意識があって、展示ケースの外側をぞろぞろ通り過ぎる私たちを見て、どう思うのだろう? 元が人間であるだけに、こんなことを考えてしまった。
人間という意味では、展示を見ていたちびっ子はミイラをどう認識しているんだろう? 連れてきた親がどう説明しているのか知りたいところだ。
展示は撮影禁止。

大田区立勝海舟記念館/旧鳳凰閣(清明文庫)(東京都大田区)


2019年9月7日にオープンしたばかりの博物館。
洗足池は、明治維新後に勝海舟が別邸を建てた地。海舟が池上本門寺の松濤園で西郷隆盛と面会し、江戸無血開城の相談をした折、通りかかった洗足池を気に入り、明治維新後にこの地に別荘を建てたのだとか。
海舟の死後、財団法人清明会が「清明文庫」として講堂兼図書館を建設。昭和初期の洋風建築で、戦後は学習研究社が所有し「鳳凰閣」と改名。2000年に国の登録有形文化財に登録され、2012年から大田区の所有となり、博物館として整備された。
咸臨丸の航海日記「掌記 二」や、江戸城の無血開城について福沢諭吉と論争した往復書簡「痩せ我慢の説」など、なかなかの展示品があった。咸臨丸で渡米した航海など映像展示などにもちからが入っていて見応えがあった。