BOOK「理想のヒモ生活 4」

理想のヒモ生活(第4巻)
渡辺恒彦著
イラスト:文倉十
(ヒーロー文庫:580円+税)
※古書を購入

双王国からフランチェスコ王子とボナ王女がやって来た。フランチェスコ王子は二十歳を過ぎても皇位継承権を持たない難ありの王子。ボナ王女は末席の王族。本来、こういう外交使節が動く前に、水面下でいろいろ交渉が行われて、結論が出た状態にするものだけど・・・この外交使節の目的は不明のまま。策略というか外交というか、単調に話が進んでいく。
プジョル将軍による群竜討伐も同様・・・。
フランチェスコ王子からの情報で、カルロスが「時空魔法」だけでなくシャロワ王国の「付与魔法」も使えることが判明した。しかし、その情報を与えたフランチェスコ王子側の思惑は不明。新たな展開で、ゼンジロウの立ち位置だけが複雑になっていく。そして、ゼンジロウの生活がぜんぜん「ヒモ生活」ではなくなっていく。本人もやる気で、ヒモでいたがっているわけでもないけど・・・タイトルからどんどん遠ざかっていく気がする。

BOOK「理想のヒモ生活 3」

理想のヒモ生活(第3巻)
渡辺恒彦著
イラスト:文倉十
(ヒーロー文庫:580円+税)
※古書を購入

無事に産まれた第一子の名は「カルロス」。イラストの雰囲気から、インドあたりをモデルにしているのかと思ったけど違うようだ。もうひとつの名は「善吉」。この作者のセンスって・・・^^;;
子作りという初期目標を終えたゼンジロウは、元の世界の技術を王国に導入しようと動きはじめた。まずは蒸留酒の製造に成功。次いで石鹸とガラスの製造に取り組みはじめた。そして、寝室へのエアコンの取付。アウラの方は、双王国との外交・・・ビー玉の伏線の流れ・・・これはガラス製造とも関連する。さらに、「塩の道」をめぐる出兵の件。結局、国軍のプジョル将軍が出陣していくことになった。国事と日曜大工が入り交じった、不思議な状況^^;;
いままで王宮内のちまちました話ばかりだったけど、群竜討伐の戦闘シーンが描かれ、ようやく外向きの話になってきた。でも、ゼンジロウ自身が戦うわけでもなく、のんべんだらりとした話がつづいている。今後も王宮の中が主体で、ゼンジロウが外に出るような展開は当面ないのだろう。

BOOK「理想のヒモ生活 2」

理想のヒモ生活(第2巻)
渡辺恒彦著
イラスト:文倉十
(ヒーロー文庫:580円+税)
※古書を購入

後宮に側室をねじ込もうという意図が渦巻く中・・・善治郎の社交界デビュー。野心家のプジョル将軍が妹のファティマを善治郎の側女にと露骨に売り込んできた。今後もこういう話はあるのだろう。
人間誰しも、新しい環境に移ってしばらくすると、ストレスが原因で体調を崩す。そういう時には流行病にも罹患しやすい。たぶん、そんな感じでゼンジロウが「森の祝福」という「風疹」のような病気に罹った。
アウラ王女が妊娠したらしい。となると、この世界の考え方では、側室を迎えるのが普通だという。小市民的ゼンジロウは難色を示したけど・・・現代日本において、旦那が浮気をするタイミングの1位は、妻が妊娠しているとき。ただし、貴族などが押しつけてくる側室には政治的意味があるから何ともいえないけど、側室をもつにもてない秘密の事情まで出てきた。
ゼンジロウは、ヒモ生活というか、ひきこもり的種馬生活を望んでいたはずなのに、アウラの妊娠を機にいろいろ前向きな動きを見せはじめた。元の世界でのゼンジロウはひきこもりどころか、社畜のように仕事をしていたわけで、外の世界に関心がないわけではないはずだが・・・。
王家の事情ばかりで、なんの盛り上がりもないまま終わってしまった。早くも第一子が誕生。まさか、大河ドラマのように進んでいくのだろうか?

BOOK「理想のヒモ生活 1」

理想のヒモ生活(第1巻)
渡辺恒彦著
イラスト:文倉十
(ヒーロー文庫:580円+税)
※古書を購入

第7巻まで古本をセット買いした。
ブラック企業に勤務し、半年ぶりの二連休、コンビニからの帰りに突然異世界に召喚された山井善治郎。出現したのは異世界のカープァ王国。カープァ王家唯一の生き残りであるアウラ女王から、血統を絶やさぬように、婿入りして子どもを作ってくれという申し出を受けた。子作り以外は何もしなくて良いという、双方の思惑と共に・・・。
婿入りは1ヶ月後。一度元の世界の戻り、準備の上、再召喚される。ある程度のものは持って行けるというけど・・・何を持っていくかは難しい問題だ。善治郎は「電気」・・・家庭用小型水力発電機を選択した。わたしなら逆に電気を使わないアウトドア用品と、様々なジャンルの実用書をそろえるけど・・・。極端にチートなアイテムを持ったまま転移した話は他にあるけど、計画的にこれだけの文明の利器を持ち込んだ転生ものははじめてだ。
子作りが目標という設定をラノベでどう処理するのかと思ったら・・・ふつうにやることをやっただけだった。善治郎は社会人だし、過度な性描写がなければ問題はないらしい。
とりあえず、善治郎の異世界新婚生活は順調にスタートしたけど・・・善治郎の立場って、いわゆる「ヒモ」とは違うよな。「髪結いの亭主」状態には違いないけど。