なろう版「異世界食堂」


異世界食堂

https://ncode.syosetu.com/n1701bm/

犬塚惇平著

書籍版、マンガ版、アニメともかなり違う部分があるらしいので、ついに、Web版に手を出してみた。『なろう』を最後に読むのは順番が逆だろうけど。
Web版では二人目のウエイトレス「クロ」が客としてしか登場しない。「アカ」との関係は同じだけど、ねこやとの関わり方が違って、用心棒的な役割がない。
さらに、Web版にだけ、店主の姪・早希が登場する。アルバイトの見習いながら、下拵え程度の調理をするし、会計も担当している。もしかすると、ゆくゆくはねこやを継ぐ料理人になるのかも知れない。だとすると、書籍版にもいずれ登場するだろう。Web版には「クロ」がいないから、単に、看板娘のウエイトレスを一人増やしたかっただけかもしれないけど。
異世界人はねこやからこちらの世界には出られないとか、店主は異世界側に行けないとか・・・他にもいろいろ細かな設定があって、興味深い点も多かった。でも、作品の完成度は、書籍版に遠く及ばない。書籍版の第5巻の続きは・・・書籍化するネタは増えていないようだ。

コミックス「異世界食堂 3-4」

 
異世界食堂
(第3~4巻)
原作:犬塚惇平
漫画:九月タカアキ
キャラクター原案:エナミカツミ
(ヤングマガジンコミックス)
第3巻:562円+税/第4巻:618円+税
※古書を購入

マンガ版は、各話のつながりとかいろいろがんばって原作を改善している。ビジュアル的にもアレッタとクロをちゃんと立てている。クロはほぼ無口キャラだから、立っているだけでも存在感を示せるマンガならではだろう。
ラノベにはないお話もある。でも、クロにチキンカレー以外のバーベキューとか食べさせても良いのだろうか? 表紙の段階で食べてるんだが・・・。原作のパンとスープはおかわり無料という設定にも無理があるように思うけど、バーベキューの食べ放題というのはさすがに無理だろう。値段設定にもよるけど、際限なく食べる連中がいるから。
ベーカリーキムラの将太、アレッタにちょっかい出したらクロの出番・・・死刑。
マンガ版はこれでお仕舞い。
<完結>

コミックス「異世界食堂 1-2」


異世界食堂
(第1~2巻)
原作:犬塚惇平
漫画:九月タカアキ
キャラクター原案:エナミカツミ
(ヤングマガジンコミックス:各562円+税)
※古書を購入

この前、ラノベの第5巻を読んで、アレッタが幸せそうだったので・・・マンガ版のアレッタを見たくなった。マンガの登場人物はラノベの挿絵やアニメより全体的に可愛い雰囲気。アレッタは幼い印章だし、メンチカツ(サラ)なんかもかなり可愛い。嫌いなタッチではないけど、ロースカツやテリヤキなど男はみんな厳つく描かれていて、アニメよりファンタジーっぽいキャラ。
2話目にアレッタが迷い込んできた。さすがにマンガではすぐにヒロインを登場させたらしい。そもそも、原作ではアレッタをヒロインとして扱っていない気配もあるけど、マンガ版はしっかりヒロインとして扱っている。
原作やアニメでは気にもしなかったけど・・・アレッタのパンツまで店長が用意していたのか^^; 新しいことに気づかされるな。

BOOK「異世界食堂 5」

異世界食堂(第5巻)
犬塚惇平著
イラスト:エナミカツミ
(ヒーロー文庫:amazon:624円)
※Kindle版を購入

第4巻まで読んで満足したというか、アニメも見たし、なんとなく完結したと思い込んでいたら、続巻が出ているのを忘れていた。ドアの看板だけ、「洋食のねこや」から「異世界料理のねこや」にマイナーチェンジ。「おでん」「宇治金時」「さつま揚げ」「揚げ出し豆腐」が出てきたから、「洋食」というくくりは外れたらしい。たぶん、ドヨウの日だけだろうけど。
帝国、王国、宗教などいろいろ設定を説明し、お客の素性を紹介しながら、淡々と話が進んでいく。店主の祖母のことは既に明かされているので、メインストーリーを失ってしまった状態・・・。
アレッタが風邪で倒れた特別編。異世界の風邪が店主にうつって、それがこの世界に蔓延して・・・パンデミックで人類滅亡という心配はないんだろうか? それに、異世界人(魔族)に軽々しくこの世界の風邪薬を飲ませても平気なのか? 逆にこの世界の風邪が異世界に広がる可能性もある。サラの家の家政婦になって、アレッタが幸せになったので、いつ完結になっても満足だけど・・・クロは・・・。

BOOK「異世界食堂 4」

異世界食堂(第4巻)
犬塚惇平著
イラスト:エナミカツミ
(ヒーロー文庫:amazon:600円)
※Kindle版を購入

新しいメニューと新しいお客を追加していく流れは変わらないけど、「再び」という形で同じメニューを出し、そのメニューに対応したお客のその後が書かれることが増えた。その結果、そのお客の短編を分割して書いているような感じになった。さらに、将来のことを匂わせる結び方が増えたけど、これはそのうち書く予定ということなのだろうか? だとすると、かなり長いお話になるわけだけど・・・。
異世界食堂の設定・・・人の通り抜けはできないんだろうな。料理の持ち帰りはできるし、「手帳」は通り抜けて別の出口を通り抜けたけど、お客は入ってきた入口に必ず戻されるということなんだろう。でなければ、無人島に20年も閉じ込められる必要はないだろうし。
クロにはヒロインとしての役目はないようだけど、アレッタはそれなりにがんばっている。そのうち、ねこやの外に出てみるということもあるのだろうか? くれぐれもオタク文化で汚染したりして欲しくないけど・・・異世界の人たちは、なぜ、こちらの世界へ関心を示さないんだろう? トレジャーハンターなんていう好奇心旺盛そうな人材もいるはずなんだけど・・・。
最後に、ねこやがなぜ異世界食堂なのかの秘密が明かされた。これで完結になるのかとも思ったけど、第5巻につづくと書かれていたから、まだ続くのだろう。

アニメ「異世界食堂」


異世界食堂」(全12話/2017年)
獣人やエルフ、魔族、ドラゴンなんかが棲む異世界に、毎週土曜日のみ、現代日本にある「洋食のねこ屋」につながるドアが出現する。ねこ屋はシェフの祖父の代から続く洋食屋で、長年通い詰める異世界人の常連客がいる。ネットの『小説家になろう』で連載されているラノベが原作らしいけど、ヒーロー文庫でリアル本化されているので、アニメの途中から読みはじめた。
店主には名前がないようだけど、キャラデは「林裕人」のような感じ。関西弁は喋らないけど。
各話、メニュー別の構成にするために、異世界人は同じメニューばかりを食べる設定になっている。しかも、ものすごく大食い揃いで、みんな何回もおかわりをする。日常系グルメファンタジーという感じで、見ていて肩は凝らない。原作よりアレッタとクロがヒロイン、というよりマスコットのような感じで存在感を示している。最初、アレッタが不憫で・・・暮らしが安定したのは嬉しい限りだ。

BOOK「異世界食堂 3」

異世界食堂(第3巻)
犬塚惇平著
イラスト:エナミカツミ
(ヒーロー文庫:amazon:648円)
※Kindle版を購入

冒頭からもうひとりのウエイトレス、竜の化身「クロ」が加わった。赤の竜とは旧知の仲で、用心棒も兼ねてウエイトレスをすることに・・・。外観は竜ではなくふつうのエルフ。これで、ヒロイン二人体制にはなったけど、ぜんぜん目立たない^^;;
ねこやは町の洋食屋にしては、かなり品書きが多い。上にケーキ屋とバーがあるのはいいとして、ふつうは置いてなさそうなメニューがかなりある。そうしないと、話が続かないからなんだろうけど・・・。
異世界のお客を相手にした営業・・・朝からかなりハードなようだけど、異世界とは時差はないんだろうか? かなり広い範囲に扉は分散して出現しているようだから、当然異世界のローカル時間で時差があるはずだけど・・・。異世界の人たちは、夜の灯りも少なく、夜は早めに上がるんだろう。扉の場所にもよるけど、飲んだ後、暗い夜道を帰らないといけないわけだから。
ストーリーらしいストーリーはないに等しいけど、多少、扉の謎の一端が匂わされたり、ねこやの主人の隠された血筋なんかが明かされたりしている。でも、異世界の客たちの紹介や事情ばかりを並べているお話ばかりが積み重ねられて、かなり単調な流れになってきた。