BOOK「薬屋のひとりごと 7」

薬屋のひとりごと(第7巻)
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:594円)
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西の国の元特使・愛凜が亡命してきて、中級妃として後宮に入った。その影響で、高順が猫猫に医官(医官に仕える官女)になるよう強要した。壬氏、玉葉后、主上の推薦状付きで。猫猫が不在となる花街の薬屋は、克用が手伝うことになった。
武官がいる東側の医局に配置されたが、そこは羅漢の出没地帯。医局では姚と燕燕という同僚ができたが、羅半の画策に付き合わされていく。猫猫もさっさとデレて、壬氏とくっついてしまえば、こんな厄介ごとに巻き込まれずに済むものを・・・。
猫猫たちが医官付きの官女にされたのは、東宮のお披露目に合わせてやってくる西の国・砂欧の巫女を診察するため。背後に愛凜、白娘々と政治的な関係があるので面倒くさい。そこに羅漢がしゃしゃり出て・・・。久しぶりに本格的な「毒」が盛られた。猫猫が生き生きしている。
姚と燕燕、猫猫とずいぶん親しくなった。次巻以降も出てくるようだし、しばらく猫猫は官女生活を続けるようだ。この巻、ほとんど壬氏が出てこなかった。猫猫の婿候補としてだけの存在に成り下がったか?

BOOK「薬屋のひとりごと 6」

薬屋のひとりごと(第6巻)
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:594円)
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前巻、壬氏の花嫁選び・・・猫猫に求婚したけど、猫猫は花街仕込みのテクニックで反撃。そもそも、壬氏も童貞なんだよな^^; 里樹妃を獅子が襲おうとした件と、西に嫁ぐはずの花嫁の自殺の調査。久々にミステリーっぽかった。
帰路、羅半の実の親の家に立ち寄ると、猫猫の父・羅漢が腑抜け状態で幽閉されていた。妓女が亡くなっていた。羅半の父はとても良い人だけど・・・羅一族にまともな人間はいないらしい。
猫猫たちが都に戻った。趙迂と親交をもった画家、白娘々の気配と西方の動き、近隣の村の蟒蛇様・・・いろいろとつながってきた。克用というおかしな医者はいまいちよくわからない。そして降って湧いた不貞疑惑で里樹妃が幽閉された。その塔には、素貞(白娘々)がいた。里樹妃は典型的ないじめられっ子だけど、一年後には幸せになれるのかも知れない。
この巻、ミステリー的にはいろいろ展開があった。でも、西の特使や白娘々の件はケリが付いていない。猫猫と壬氏との関係もはっきりしないままだ。

BOOK「薬屋のひとりごと 5」

薬屋のひとりごと(第5巻)
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:594円)
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養父の羅門と入れ替わりで、猫猫は後宮から花街に戻った。そのため、猫猫の元に壬氏が通ってくるわけだけど、猫猫はむごいくらいの塩対応。
猫猫が得た情報・・・来年はイナゴの害がひどくなる。飢饉さえあり得る危機を壬氏に伝え、子一族の薬師の研究成果を調べるが・・・。
壬氏がお忍びで西都へ遠出し、猫猫も同行を求められた。イナゴの害に備えた増税が、やぶ医者の故郷にも影響を与えていた。さらに西都を目指す。馬車と船で半月以上の道のり。別動していた元妃の阿多の馬車が盗賊に襲われた。里樹妃と翠苓も同行していて・・・壬氏の嫁候補らしい。西都では玉葉妃の実家に滞在。猫猫は羅家の姫として花嫁候補に含まれていた。
ついでながら、羅半、すごい変態だった。そして馬閃は強い。この巻のメインの謎解きは里樹妃の血統についてだった。イナゴと白娘々の件は次巻。詳しくは描かれていないけど、猫猫、それなりのテクニシャンらしい。
この小説の舞台は中国をイメージさせるけど、中国ではないな。公の場で、中国の貴族が相手に合わせてドレスを着ることなどあり得ないから。この国には中華思想が感じられない。

BOOK「薬屋のひとりごと 4」

薬屋のひとりごと(第4巻)
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:614円)
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前巻で壬氏の(秘)を見てしまった猫猫。ちょっと関係がぎくしゃく^^;;
玉葉妃の出産まで約二ヶ月。猫猫の見立てで、逆子である可能性が高く、その対処として猫猫の養父・羅門を後宮に招き入れた。以前の白粉事件の真相・・・診療所の深緑・・・に気付いた猫猫だったが、死体に化けて逃げ延びた女官・翠苓が、宦官に化けて再び現れた。そして、猫猫は誘拐され、後宮から北方に移送されてしまった。
後宮では壬氏による猫猫の捜索がはじまり・・・楼蘭妃(子翠)の出奔・・・子昌の謀反・・・一気に事態が動き出し、真相が明らかになった。
子昌の砦で、若返る薬の調合をさせられていた猫猫。そこへ、羅漢の直訴により、壬氏は宦官という隠れ蓑をすて、帝弟として制圧軍を率いた。李白が猫猫を救出し、砦は制圧された。
猫猫は花街の薬屋に戻った。・・・子翠が生きていた。この伏線がなければ完結してしまうところだった。
こういうラノベのセオリーで、最終的には猫猫と壬氏が結ばれてハッピーエンドだろうから、状況を変更したのだろうか。花街の私生児に白馬の王子様が現れ・・・という夢物語ではなく、帝弟が有力な羅一族の娘を娶るだけのことになってしまった。

BOOK「薬屋のひとりごと 3」

薬屋のひとりごと(第3巻)
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:614円)
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プロローグは壬氏の見る幼少時の悪夢・・・出生の秘密をうかがわせるタネ明かし。後宮や宮廷を自由に動き回り、けっこうな仕事をこなしているのには、それなりの理由と立場がある。
医局で仔猫を育て始めたころ、後宮に商隊がやって来た。仔猫の因縁で知り合った女官・子翠・・・虫マニア。変なところで、猫猫と意気投合した。今後、なにか役割を担う娘だろうか?
商隊がもたらした香油や香辛料は、懐妊している玉葉妃に有害だと猫猫が気付いた。そして、以前の翠苓の事件との類似を指摘した。さらに、毒茸による中毒死した静妃・・・以前、玉葉妃に毒を盛ろうとした中級妃。そして後宮の診療所の女官・深緑から、梨花妃の下女の薬を作って欲しいと頼まれた。「変な咳をしている」と読んだ瞬間、思わず、新型コロナウイルスだと思ってしまった^^; これで水晶宮の中はすっきりするんだろうか。まだ黒幕がいそうだけれど。
子昌が催した狩りに、壬氏のお伴として連れ出された猫猫。壬氏は皇弟に扮して狩りに参加。そこで壬氏が銃撃された。これまでとはレベルの違う感じで事態が動き出した。ようやく、本格的なミステリーという感じがしてきた。

BOOK「薬屋のひとりごと 2」

薬屋のひとりごと(第2巻)
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:594円)
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壬氏が猫猫の借金を肩代わりし、猫猫は外廷で壬氏の部屋付き待女として奉公することになった。そばかすメイクはいままで通り。壬氏にはブス専の特殊趣味があるようだ。蔑まれた目で見られるのも好きらしい。
外廷勤めになり、立場と奉公先が変わって、武官の李白との接点が増えた。困りごと・・・推理ネタを持ち込むようになった。倉庫の小火、河豚の膾を食べて毒に当たったという事件、職人の小屋と箪笥と金魚鉢、祭具の盗難など、細かな出来事や謎解きが続いて、やがて大きな謎解きへ・・・真犯人はいるはずだけど、背の高い女官・翠苓はまんまと行方不明。また出てくることはあるんだろうか?
羅漢という片眼鏡の軍師・・・なんと! 猫猫との関係が明らかになった。
壬氏は宦官ということになっているけど、本当はまだあれが生えていて、女性ホルモン様の芋を摂取しているらしい。ということは、後々、猫猫と結ばれることもあり得るのか?
玉葉妃が懐妊したらしく、毒殺を恐れた壬氏によって、猫猫は再び後宮に送られた。でも、ここでの展開は、猫猫の出生にかかわるけじめだった。猫猫より、羅漢の方がまともな人間かも知れない。

BOOK「薬屋のひとりごと」

薬屋のひとりごと
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:574円)
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そろそろ読むラノベが尽きてきたので、新巻を待つことなく読めるシリーズを開拓しようと、評判が良いこのシリーズにちょっかいを出してみた。
薬師として花街に暮らしていた猫猫は、女狩りに掠われ後宮の下女にされてしまった。その境遇を受け入れ働いていると、先代の側室の呪いで、乳幼児が相次いで死ぬ事件が起きた。原因が白粉の毒であると見抜いた猫猫は、玉葉妃の子・鈴麗公主を救った。そのせいで玉葉妃の待女に召し上げられたが、その実態は毒味役。
猫猫の実態・・・薬師という名のマッドサイエンティスト。毒耐性までもっている。どこぞの「本の虫」マインと似たような異常性格だ。常識を知らないのは同じだけど、違うのは、余計なことにあまりちょっかいを出さないこと。ミステリーが散りばめられているけど、必ずしも解決するのは猫猫の役割ではない。
猫猫を見いだした美形の宦官・壬氏と玉葉妃の依頼で、猫猫は媚薬を作り、芙蓉姫の夢遊病を解決。さらには、皇帝直々の下命で梨花妃の病を治して悪目立ち。愛称(または蔑称)としての「小」の使い方を知っているあたり、この作者は中国語が出来るらしい。
壬氏の正体は知れないまま・・・壬氏が猫猫を利用する形で話が進む。猫猫の薬の師の意外な素性と共に、16年前に起きた先帝の子の死の真相が明らかに・・・。
結局・・・壬氏に買われるんかい!