雑誌「milsil ミルシル 日本列島の誕生と変遷」(2020年No.2 通巻74号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行)
今回の特集は「日本列島の誕生と変遷」。
新型コロナウイルスのせいで科博もずっと休館になっていて、再開のめども立たない状況が続いている。科博に限らず、博物館美術館はどこも閉鎖されているので、外出しようという意欲も出ない。
この号の特集は「日本列島」。かつて日本列島はユーラシア大陸の一部で、いまの沿海州近くから分裂して島となり、今日の地形を生みだしていった。おかげで、日本列島でも恐竜の化石が出てきたりする。以前、HNKの番組で紹介され、何冊か本も読んだことがあるのでなじみ深い内容だった。
そういえば、子供の頃、小松左京の『日本沈没』という小説がベストセラーになったけど、ここで紹介されている地殻変動の延長として描かれたものではないと記憶している。あれは、どういう理論による創作だったんだろう?

雑誌「milsil ミルシル 地球外生命を探せ!」(2020年No.1 通巻73号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行)
今回の特集は「地球外生命を探せ!」。
最近は「宇宙人」という単語が使われなくなり、知的生命体であるか否かを問わず、「地球外生命」と呼ぶことが多い。この太陽系の惑星やその衛星にも生命が存在する可能性が確認され、さらには系外惑星もたくさん発見されるに及んで、この分野も活気づいている。
今でこそこんな特集がふつうに組まれているけど、2、30年前に「SETI」なんていうと、真っ当に科学扱いされていなかった。まあ、SETIは地球外の知的文明さがしだから、むかし風にいえば「宇宙人」探しだ。「地球外生命」探しとは分けて考えるべきだけど・・・個人的には「地球外生命」より「宇宙人」がいて欲しい。その方が楽しいしわくわくする。

雑誌「milsil ミルシル アリ」(2019年No.6 通巻72号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価428円)
今回の特集は「アリ ~その多様な生き方に迫る~」。身近な昆虫だから子供の頃はよく遊んだものだけど・・・最近は見たことがない。子供時代とは違って、地べたを見ることもなくなったからからなのか、都心にはアリが棲んでいないのか? 少なくとも減っているのは間違いないだろうな。
いま日本が必死に定着を防ごうとしている外来生物「ヒアリ」にも触れている。ヒアリは主にコンテナに紛れ込んで運ばれてくる。当然、大きな港から国内に広がるだろうから・・・事実、青海埠頭とか大井埠頭あたりから見つかっている。大井埠頭は家からそう遠くないので、ちょっと心配だ。鎖国でもしない限り、いつまでもずっと、水際で駆除し続けることはできないから、やがては日本中に広がるのだろうな・・・。
集団的、組織的に生活するアリの生態は、それだけとりだしてもたいてい面白い。

雑誌「milsil ミルシル リモートセンシング」(2019年No.5 通巻71号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「リモートセンシング」。地球観測衛星による宇宙からの観測や航空機観測について。地図づくりやGPSをはじめとして、農業・環境・防災・資源探査などさまざまな分野で活躍している。いつの間に打ち上げたのかと思うくらい、日本もリモートセンシングを行う人工衛星をたくさん持っている。
日常的に身近なのは気象衛星「ひまわり」だろうけど、身近すぎて現役なのが何号なのかも覚えていない。
もちろん、リモートセンシングそのものは各種センサーや観測機器によるもので、それが小型化・省電力化され、人工衛星に搭載可能となって実用化されたもの。ここでは紹介されていないけど、人工衛星に搭載したくても出来ない、観測機器もたくさんあることだろう。

雑誌「milsil ミルシル プランクトンの世界」(2019年No.4 通巻70号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「プランクトンの世界」。子供の頃から名前だけは知っているけど、プランクトンって、馴染みのある存在ではない。弱肉強食の食物連鎖の最底辺にいる存在で、小魚や海棲生物のエサという認識。そもそも、一種類の生物ではないから捉えどころがない。
「親子で遊ぼう! 科学冒険隊」コーナーのテーマもプランクトン。子どもたちの夏休みの宿題を意識した企画だろうけど・・・わたしは夏休みの自由研究でプランクトンを選んだことはない。海のある町に住んでいたし、顕微鏡も持っていたけど・・・なぜか選んだ記憶がない。今となっては推測だけど、たぶん、顕微鏡を覗いて、プランクトンの絵を描くのが面倒だったんだろうな。意外に緻密で、複雑な構造をしているから。

雑誌「milsil ミルシル 島に渡った動物とヒト」(2019年No.3 通巻69号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「島に渡った動物とヒト」。琉球列島を中心に、海を渡って大陸から切り離された環境に生きることになった動物とヒトがどのように拡散し、環境に適応しながら進化してきたかというお話。
科博は、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」なるものを最近進めているので、その辺に関連しての企画らしい。今回の特集は琉球列島を中心にしているけど、広い意味では日本自体が島なわけで、こうした動物とヒトの移動が東西南北から長年行われてきた結果がいまの姿ということ。
郵送されてきたまましばらく放置してしまった。パッとめくった感じ、印象が少し変わった。活字が大きくなったり、デザインを変えたらしい。

雑誌「milsil ミルシル DNAと保存科学で生物標本を活かす」(2019年No.2 通巻68号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「DNAと保存科学で生物標本を活かす」。博物館が収集・保存する生物標本のDNA解析のお話。
わたしは子どもの頃から博物館が好きだった。中でも、理路整然と分類分けされ展示されている生物標本と、あまたある中からわずかに抽出して限られたスペースに雑然と並べられた理工系展示の両極端が好きだった。高校時代に、某博物館のバックヤードを見学する機会があり、標本が作られ、保存される現場を見たときはちょっと感動した記憶がある。ただ、その頃は標本のDNA解析などなかった時代で、漠然と・・・リンネの時代と同じように収集して保存しているだけの、辛気くさい世界だと思っていた。・・・それがいまでは、DNA解析という新しい研究手法が登場して、博物館の生物標本の存在価値が一変した。当然、研究成果は展示にも反映されていくわけで、博物館がますます面白くなっていく・・・はず。