雑誌「milsil ミルシル リモートセンシング」(2019年No.5 通巻71号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「リモートセンシング」。地球観測衛星による宇宙からの観測や航空機観測について。地図づくりやGPSをはじめとして、農業・環境・防災・資源探査などさまざまな分野で活躍している。いつの間に打ち上げたのかと思うくらい、日本もリモートセンシングを行う人工衛星をたくさん持っている。
日常的に身近なのは気象衛星「ひまわり」だろうけど、身近すぎて現役なのが何号なのかも覚えていない。
もちろん、リモートセンシングそのものは各種センサーや観測機器によるもので、それが小型化・省電力化され、人工衛星に搭載可能となって実用化されたもの。ここでは紹介されていないけど、人工衛星に搭載したくても出来ない、観測機器もたくさんあることだろう。

雑誌「milsil ミルシル プランクトンの世界」(2019年No.4 通巻70号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「プランクトンの世界」。子供の頃から名前だけは知っているけど、プランクトンって、馴染みのある存在ではない。弱肉強食の食物連鎖の最底辺にいる存在で、小魚や海棲生物のエサという認識。そもそも、一種類の生物ではないから捉えどころがない。
「親子で遊ぼう! 科学冒険隊」コーナーのテーマもプランクトン。子どもたちの夏休みの宿題を意識した企画だろうけど・・・わたしは夏休みの自由研究でプランクトンを選んだことはない。海のある町に住んでいたし、顕微鏡も持っていたけど・・・なぜか選んだ記憶がない。今となっては推測だけど、たぶん、顕微鏡を覗いて、プランクトンの絵を描くのが面倒だったんだろうな。意外に緻密で、複雑な構造をしているから。

雑誌「milsil ミルシル 島に渡った動物とヒト」(2019年No.3 通巻69号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「島に渡った動物とヒト」。琉球列島を中心に、海を渡って大陸から切り離された環境に生きることになった動物とヒトがどのように拡散し、環境に適応しながら進化してきたかというお話。
科博は、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」なるものを最近進めているので、その辺に関連しての企画らしい。今回の特集は琉球列島を中心にしているけど、広い意味では日本自体が島なわけで、こうした動物とヒトの移動が東西南北から長年行われてきた結果がいまの姿ということ。
郵送されてきたまましばらく放置してしまった。パッとめくった感じ、印象が少し変わった。活字が大きくなったり、デザインを変えたらしい。

雑誌「milsil ミルシル DNAと保存科学で生物標本を活かす」(2019年No.2 通巻68号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「DNAと保存科学で生物標本を活かす」。博物館が収集・保存する生物標本のDNA解析のお話。
わたしは子どもの頃から博物館が好きだった。中でも、理路整然と分類分けされ展示されている生物標本と、あまたある中からわずかに抽出して限られたスペースに雑然と並べられた理工系展示の両極端が好きだった。高校時代に、某博物館のバックヤードを見学する機会があり、標本が作られ、保存される現場を見たときはちょっと感動した記憶がある。ただ、その頃は標本のDNA解析などなかった時代で、漠然と・・・リンネの時代と同じように収集して保存しているだけの、辛気くさい世界だと思っていた。・・・それがいまでは、DNA解析という新しい研究手法が登場して、博物館の生物標本の存在価値が一変した。当然、研究成果は展示にも反映されていくわけで、博物館がますます面白くなっていく・・・はず。

雑誌「milsil ミルシル 恐竜から鳥へ」(2019年No.1 通巻67号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「恐竜から鳥へ ―進化の軌跡」。ディノニクス以降の恐竜研究の最新成果のお話。
わたしが子どもの頃、「恐竜」はただ巨大な爬虫類というイメージで、あまり面白い存在ではなく、あまり興味を持たなかった。ゴジラやウルトラシリーズの怪獣のベースになったから、そちらの方がなじみ深かった。
それがいつの間にか、日本国内からも恐竜の化石が発見されるようになり、博物館までできた。変温動物から恒温動物に変わり、鳥類との関係性が変わり・・・子育てする恐竜が明らかになったり、いくつかの恐竜は体色までわかったり、そのイメージを大きく変えた。もう少し興味を持って勉強しておくんだったとも思うけど・・・。
連載の「日本の国立公園」は、今回の南アルプス国立公園で最終回。次号から、たぶん新しいシリーズがはじまるのだろう。

雑誌「milsil ミルシル 博物館における文化財科学」(2018年No.6 通巻66号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「博物館における文化財科学」。
博物館が保管しているさまざまな標本資料に対して行われる科学的な調査研究や、点検・修復といった保存作業について、いろいろ紹介している。ある意味では、11月25日まで開催されていた企画展「標本づくりの技 職人たちが支える科博」に関連した内容。
調査や研究で使われる科学的な技術は常に進歩していて、新たな研究成果が得られるようになってきているけど・・・その分だけ、標本の作り方、保存の仕方などにもこれまで以上の注意が必要になるということ。
連載の「DNAを知る」は第6回目で、「CRISPR-Cas9」によるゲノム編集のお話まできた。このテーマには興味があるので、もっとまとめて読めるとありがたいのだが・・・。まあ、そういう書籍を一冊読んだから、好奇心は満たされているけど。

雑誌「milsil ミルシル ふしぎで多彩な変形菌の世界」(2018年No.5 通巻65号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌(隔月年6回発行。税込定価420円)。
今回の特集は「ふしぎで多彩な変形菌の世界」。この「ミルシル」の特集記事は、科博が予定している企画展のテーマと微妙に関連していることが多いのではないかと思っているけど、今回の「変形菌」は、関連している気配がない。昨年末から今年のはじめにかけて、「南方熊楠」の企画展をやったばかりだし。「変形菌」は地味な存在ではあるけど・・・わたしは熊楠ファンなので、嫌いな存在ではない。
この号で気になったのは巻頭のインタビュー記事。リチウムイオン二次電池を開発した吉野彰氏(旭化成名誉フェロー)・・・ノーベル賞候補の呼び声も高いので、名前だけは知っていた。モバイルだ、ウェアラブルだと身の回りの電子機器の進化にはついていけない勢いがあるけど、それもこれもこの電池があってこそのこと。いくら感謝してもバチは当たらないはず。