BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 10」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第10巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:amazon:713円)
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ルートとスヴェンが結婚した。結局、元上官のソフィアっていいところもなく撃沈してしまった。そしてスヴェンは人間の身体となり、ルートと共に老いて死ぬことを願い・・・スヴェンの父親を名乗ったマイッツァーの元に向かった。
ゲーニッツの残党・・・保安部の隠れ蓑である宇宙旅行協会の弾道ミサイルの発射が迫ってきた。ターゲットはオーガスト連邦の首都マクスティア。新たな大戦を引き起こすために・・・。前巻の最後で、宇宙旅行協会にはマイッツァーが監禁されている。ミサイル発射阻止とマイッツァー救出作戦が動き出し・・・ラスボス・聖女との戦い。
聖女や神の謎が明かされ、スヴェンに秘密もはっきりした。主要登場人物が総登場する山場ではあったけど・・・やっぱり、ソフィアの存在感が薄い。
あれだけ親交のあった人々との縁が切れる形になってしまったけど、ルートとスヴェンの二人にとってはハッピーエンドで終わった。この事件の後、結局、世界大戦が起きてたくさんの人が死んだことに目をつむれば。
<完結>

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 9」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第9巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:amazon:619円)
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前巻からいろいろタネ明かしがあったけど・・・せっかく主要人物が勢揃いしたのに、何事も起きずに解散してしまった・・・ジェコブの父親ブリッツドナーとレベッカを除いて。この巻の冒頭は、ジェコブと父親とのはじめての対面・・・そういえば、ジェコブにはまだ内緒にされていたんだった。
この巻、大きな展開になるのかと思ったら、新たな枠組みでのネタ仕込み・・・。ハラディンにある古代遺跡の扉に封印されていた「聖女」・・・文明を進化させる引き金となる大戦争を画策している。この聖女がラスボスらしい。その舞台は大国オーガスト。国の予算で宇宙旅行協会が開発中のロケット・・・。
スヴェンの正体がルートにばれた件の後始末がこの巻のメイン。ある意味予想通りで、ある意味では予想外の展開だったけれど、あくまでもタイミングの問題。はなから正体がばれても問題はないとことはわかっていたし。
聖女と宇宙旅行協会の弾道ミサイルがなければ、きれいな完結だったのに・・・。延命策に走ったらしい・・・。でも、何らかの方法で、ソフィアさんの救済だけは行って欲しいけれど。
次の巻こそ、「驚天動地の九日間」の後半戦。

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 8」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第8巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:619円+税)

3つの場所で、3つの事件が同時に起きた。
ひとつはルートもパン屋。突然、スヴェンの父親を名乗る男・マイッツァーが現れた。人間型猟兵機のAIであるスヴェンに人間の親などいるはずもないのだが、その秘密を知っているらしく・・・スヴェンもレベッカも全く歯が立たない。
その頃、ソフィアは新大陸の大国ノアからの賓客ダグラス将軍こと一羽のペンギンを出迎えていた。なぜか、ヒルダまで顔を揃えている。ソフィアは、最終的にはルートと合流して・・・「悪魔」と出会うことに・・・。
一方、魔道師ダイアンはブリッツドナーとフィアナとともに豪華列車で、ゲーニッツの厄介な遺産の調査に出かけていた。エウロペア大陸東端の小国ハラディンにある扉が隠されたゲーニッツの秘密基地。・・・こちらは謎解きのはずが、「聖女」が出てきて・・・。
この巻はいろいろ謎解きが行われ、それに必要な登場人物も顔を揃えた。本格的な展開は次の巻で、ということらしい。次の巻がすぐに出てくれることを期待しよう。

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 7」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第7巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:638円+税)
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この巻から新章のはじまり。ゲーニッツが死んだあと、今度はゲーニッツの亡霊と戦うことになるらしい・・・。
パン屋トッカーブロートにテロリストもどきの銀行強盗ミロスラフが立てこもり、ルートが軽い怪我をした。この事件に関する根も葉もないデタラメな記事が、遠く異国のグルーテンの雑誌に載り、その記事が地元紙に転載されてしまった。その結果、市民団体がルートの店を取り囲むことになった。現実社会やネットの中にも時々見かけるタチの悪い状況で、トッカーブロートは閉店状態。
そして、ようやくマリーが登場した。かつて、ルートが潜入活動中にパン作りを修業したパン屋の娘にして・・・人気作家、ジャーナリスト、弁護士。そしてラプチュリカ虐殺の生き残り。ゴミのような市民活動家連中はどうでもいいけど・・・主人公のルートが過去にしでかした事件を、その被害者マリーから追及されるようなシーンは、厚みのある物語ではあるんだろうけど、読んでいてあまり気持ちのいいものではないな。たとえ、その陰に平和教・・・手段を選ばない積極的平和主義者集団や国外勢力なんかがが暗躍していたとしても。
ルートはミロスラフの法廷に証人として呼ばれ、マリーの私怨ともいえるかたちで、ラプチュリカ虐殺の真相を暴かれそうになる・・・。
現代日本を描いた小説ではないけど・・・法廷シーンと理論は穴だらけで、この巻は今までになくかなりひどい内容だった。この小説での設定はこうなんだよといわれれば、仕方がないけど・・・。

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 6」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第6巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

第5、6巻が続き物の長編だったけど・・・この巻は連作の短編集。ゲーニッツのクーデターの後日談という感じでいくつか収録されていた。
いくつかの伏線と初期設定の謎を残していろいろ整理されたけど・・・ここで魔道師ことダイアン兵器開発局長の素性が明らかにされた。そして、ダイアンがなぜ人間型猟兵機にこころを宿したいと思っているのかも想像がついた。
短編のひとつはヘルガの後日談。ヘルガは士官学校での保護観察・再教育となった。ヤマト国大使館のスズカと、スズカがダイアンから譲り受けた試作機リーリエも顔を出した。まだ現役のシリーズだから、今後、ヘルガが本編と関わってくるのかはわからない。
二番目の短編は・・・聖誕祭のお菓子を作り、仮装でスヴェンが聖女様役を、ルートが悪魔役をするというお話。イラストではわからないけど・・・ルートの顔が非常に怖いという設定だから、はまり役ではある。メアリ・クラリッサ・・・ルートとは因縁がある関係だけど、本編にも登場するのかは不明。
伏線をひた走りに走る脇役ソフィアは、短編でも脇役のままだった。いつになったらヒロインになるんだろうか?

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 5」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第5巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:638円+税)
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話が続いているので、勢いで第5巻。
パン屋トッカーブロートは休業中。看板娘がいないんだから仕方がないことだけど、販売を手伝っていたジェコブの母シャロデにとっては困った事態。ルート自身も借金の返済が滞るわけだし・・・。なにより、顧客にとってはいい迷惑だろう。・・・スヴェンを奪還すべく、ルートたちがクーデター後の首都ベルンに潜入した。ミリィとジェコブまでついてきて、フルメンバー状態。でも幸いなことに、この地にはジェコブの祖父が経営するビリオンズ商会にかくまってもらうことができた。
古代文明の遺産・扉。オーガンベルツの鉱山にもあった扉の大元のような存在が兵器開発局に隠されていた。それを開ける鍵がスヴェン。スヴェンが作られた経緯などの伏線はかなり前に敷かれていたけど、その存在を知っただけでも命が危うい謎だという。ルートがどこまで気づいているかは不明ながら・・・。
宮廷賢者ハヌッセンとか、じゃがいも好きの公王とか、東方の島国・ヤマト国大使館のスズカとか、ジェコブの父親とか、なんかいろいろご都合主義的な動きもあるし、ルートとゲーニッツの過去の関係とか、神聖帝国の末裔とか後付け的な設定もあるけど・・・レベッカが、予想以上に役に立たないな^^;; 役に立たないといえば、ソフィアって結局のところ、ここまでのストーリーにはたいして役に立っていないような・・・。
半月も閉店して・・・最後に大口の入金って・・・また焼け太り状態^^;;

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 4」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第4巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:648円+税)
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今回は、トッカーブロートと首都ベルンとの二元中継的構成。
首都ベルン・・・親衛隊が兵器開発局に対して武力制圧を試みた。ソフィアというより、ダイアンが開発試作兵器で反撃・・・大騒ぎするほどたいした新兵器ではなかったけど^^;; 人間型猟兵機レベッカもぜんぜん役立たずだったし・・・。
ありゃりゃ・・・サリヤ上等兵、あっさり死んじゃった・・・。
前巻で敗走した親衛隊のヒルデガルド。国家反逆罪で収監中の特殊犯罪人「人狼」ことハイドリゲを引っ張りだし、ルートへの復讐に動き出した途端、あっさりルートの軍門に降ってしまった。
鉱山町オーガンベルツの感謝祭・・・トッカーブロートは焼き菓子やパンを提供する。ヒルデガルドは助っ人として歌を披露することになるが・・・。その小物感が半端じゃないので、もはや雑魚キャラなんだろうと思ったら・・・いつの間にか、ヒロインのひとりに食い込みそうな感じなんだけど・・・。
スヴェンが緊急制御コードとやらでリセットされ、ゲーニッツに奪われてしまった。もはや、パン屋なんてやっている状況ではなくなり・・・次からは首都ベルンに舞台を移すらしい。まあ、そこでソフィアがメインストーリーに絡んできて、スヴェンとも再会できるのだろう。さて、今後の敵はゲーニッツ中将。